《こんにちは。寝るのは体調を整えるために大事ですからね。そうそう、あせもは治りましたか?》
子供の頃からそうだった。俺の後ろに隠れて首を縦に振ったり横に振ったりして意思表示をする。
『緊張してたけど顔を見せる事は出来たね。まだ無理だろうけど一緒に働けるようになると良いね。』
鈴香は後で掴んだ手を離すと前に回り込み見上げながら職場に行きたいかと聞いてきた。
『いつまでも家にいる訳には行かないけど鈴が少なくとも一緒に会社に行けるようになるまでは家で仕事をするようにっては考えてるよ。』
今の状態のまま鈴香一人を家に残す訳にはいかないのでしばらく様子を見て無理ならば母親に来て貰うか?など考えは持っていた。
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