《お眠の鈴香さんは夢の中にいるんでしょうね。ゆっくり休んで下さい。》
鈴香も冗談だと分かっているがわざと怒った風に小さな手で叩いて居るのは、山田にも安心感が生まれた証拠で。
『鈴、あまり引き留めてしまうと山田も先輩に小言を言われちゃうから、そろそろ行ってもらうよ。』
そう言うと、ぴょこっと顔を覗かせたのだろう、山田の視線が下がって。
「では、事務所に戻って書類を整理したり処理に回して後日報告に上がります。あっクッキーはみんなで頂きます。鈴香さん、ありがとうございます。」
私と鈴香に挨拶を済ませる山田。
『ああ、よろしく頼むよ。クッキーは出来立てで美味しいから早めに食べてくれ。そうだろう?鈴。』
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