《良いお返事だけど、薬がなくて痒いままじゃ、寝てから無意識に掻いちゃうだろうなぁ(笑)》
何も言わないが微かに震えたまま鈴香は背中にピッタリ引っ付いたままだが着いてきた。
『済まんな、やはり怖くて顔を見せるのは無理みたいだが、事務所に帰ったら皆によろしく伝え、クッキーを食べてみてくれ。』
「所長、事情は良く分かっていますから気にしないで下さい。それよりフィアンセの方の身体と気持ちを最優先で。」
若いがしっかりした口調で普段より優しく話し掛けてきた部下。その手には書類と少し前に鈴香がラッピングしたクッキーを持ち。
「むしろ所長が居ない分だけ全員が一丸となって働いているので、所長が居るときより仕事が進んでいたりして?」
わざとおどけるように笑いながら軽口を叩いて任せて下さいアピールをする部下だった。
※元投稿はこちら >>