《こんばんは。暑気中りですか?一時は涼しかったのですが8月後半になって暑さが戻ってきましたからね。無理しないで下さい。そして今月もよろしくお願いします。》
『あれれ?あんなにたくさん作ったクッキーなのに自信が無いだなんて鈴ったら。』
背中に引っ付き一緒にいる鈴香の自信なさげな声に振り返って。
『鈴が作ったクッキーなら、有名な店のクッキーより美味しいんだから。きっと売り出したら毎日行列が出来る店になって売り切れ間違いなしだよ。』
これはお世辞や大袈裟な言葉じゃなく、何でもない材料で作るにも関わらず不思議な位に美味しくて。
『家に行く時も作ってくれるんだ?実は鈴が引っ越した時に娘の鈴が居なくなる上に美味しいクッキーも食べられないなんて。って嘆いていたんだから。』
これも事実。娘が居ない我が家で鈴の存在は大きく引っ越してしばらく、鈴香の写真を眺め溜め息をつく両親だった。
※元投稿はこちら >>