エリカから突如下されたカスミとの戦闘指示…。
長時間磔にされ、徹底的に映像を見せつけられた影響で思考が鈍くなっていながらもこれまで徹底的にエリカに躾けられた成果とも言うべきか、身体が自然とエリカの指示に従って動く。
翔吾はカスミとの間合いを詰めると、カスミに向かって次々と打撃を繰り出す。
しかし、長期間磔にされた事で身体は疲弊しきっており、技のキレはなく、虚しく空を切り続ける。
映像は2人の戦闘中にも流されており、丁度エリカと白人のスパイの戦闘シーンが流れていた。
映像に映った白人スパイの攻撃も翔吾と同様、空を切り続けており、一方のエリカはまるでダンスを踊るかのように軽やかなステップで攻撃をかわしていく。
「クスクスっ…」というエリカの笑い声が部屋に響き渡ればそれはまるで自分が笑われているようにも感じる翔吾。
映像のエリカが獲物を見つけた女豹のように舌舐めずりすれば「ジュルッッ…」という水音が部屋に響き、翔吾の背筋にゾクリと寒気が走る…。
カスミはその一瞬の隙を見逃さなかった。
逆立ちの姿勢になるとそのまま太ももを翔吾の首に挟みつける。
翔吾は太ももを手で掴み、力ずくで抜けようとするがビクともせず…。
そのまま床に倒せばスピーカー状態でエリカに通話を繋ぎ…
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