「プッ…アハハッ!そういう事ですか…ですって?
ふふっ…くふっ…アハハハハハハハハッ!!」
戦闘には不向きなスーツ姿。
しかしそれを何とも思っていないかのように、ユウマとの間にあった書類箱を蹴り飛ばし、障害物をなくして対峙する。
室内にこだまする、エリカの弾けんばかりの笑い声。
「くふふ…やだ、笑わせないでくれる?
3ヶ月もの間、エリカ達の工作行為に気が付かなかったくせに…こういう時だけは、随分察しがいいじゃない。
そうよ、ヒノ・ミナト両名の拉致から始まった、ここ半年の騒動はすべてエリカ達の仕業ってわけ。
アンタ相手に、武器なんて必要ある?
自惚れるのもいい加減になさい。ミナミノ・ユウマ。」
エリカが右手でタイトスカートの裾をゆっくりずり上げていくと、ガーターベルトが見える。
宣言通り拳銃のホルダーがある訳でもなく、脚の可動領域を広げただけ。
脚を肩幅より広げると、スッと腰を落とすエリカ。
次の瞬間、素早くユウマの背後に回ったエリカの、強烈な回し蹴りがユウマに襲いかかり…
「やっと遊べますね。しゃ・ちょ・おっ♪」
一方、部屋の奥ではチアキが立ちはだかる。
明らかにショウゴより小柄、かつ貧弱なチアキ。
エリカはユウマの相手をしているため、加勢も期待できない。
さらに武器を構える様子もなく、ニヤニヤと微笑んだまま、ショウゴの出方を伺うばかりで。
※元投稿はこちら >>