♪ピロリン♪
特に何ということもない金曜日。
パートの帰りにスーパーに寄り、増税前だからと買い込んだ食材や雑貨をバッグから出して納めていると、キッチンのテーブルに出してあったタブレットから着信音がなります。
「あ、回覧。
…ええと、ヨガ教室?
日曜か。出ないといけないような気もするけど、いつも告知がギリギリなのよね。
こっちも予定はあるんだし。」
せっかく迅速な通知をするためにタブレットを配布しているにも関わらず、連絡はいつもギリギリ。
私・長野澄香は日程調整する余裕もないことをボヤきながらも、断りの連絡を入れることだけは躊躇してしまいます。
「そりゃ、まあ、お昼からでも大丈夫ではあるとは思うけど、うーん…」
ただの自治会のイベント。
断ったところで構わない程度と思っていたのですが、時間が経つほどに気になってきます。
まだマンションに越してきて間もないから、こういうイベントにはなるべく顔を出したほうがいい…礼司さんとはお昼からでも十分一緒に居られる…言い訳の言葉が頭の中に繰り返され、悩んだ末、隣の堀田柚月さんに相談します。
『え、うちは特に用事もないし、出てみようかなって思ってるんだけど?』
夫とのデートを楽しみたい。
けれど出席もするべきだろうし、仲の良い柚月さんも出席するとのこと。
一層悩みを強くして、夫にも相談します。
『うーん、午後からは空くんんだろう?
日曜日が完全に潰れるわけじゃないし、近所付き合いも大事だから、そっち優先でも構わないよ。
もし時間がなくなっても、また来週にでもやり直しに出かければいいんだからさ。』
夫の優しい言葉。
けれど、やはり私自身が夫との時間を優先させたく思い、決断できずに困っていました。
その頃の管理人室。
普段着物のため、お腹に新聞紙など挟んで寸胴体型を作っている隣人女性が、その本来のグラマラスな体を揺らしていました。
『ああっ…私は、組織のメンバー…
優斗さまの手助けをしなければ…んはぁっ……』
身体は全裸、なのに頭は洗脳用ヘッドキアをはめ
て顔は隠れていました。
洗脳とセックスを同時に行うことで、組織に都合のいい存在であることを一層強く刷り込まれていく女性。
今日もしっかりと洗脳された後でヘッドキアを外され、管理人室の床で乱れた呼吸を整えようとしていました。
『え、長野さんが?
それは困りましたね。
わかりました、締切は夕方6時でしたね、
それまでにお話しておきます。』
組織のため、優斗さまに忠実に従わなくてはならない…それが当然のことだと本心から考える佐々木さん。
着物を着付け直すと、何食わぬ顔で私達長野家のインターホンを鳴らします。
♪ピンポーン♪
「はーい!
あ、佐々木さん、こんにちは。
どうかなさいました?」
【隣人設定はどうぞ変更してください。
私自身、微妙に後悔してる部分もありますし。
例えば、佐々木さんの趣味。
華道よりも、個室に連れ込みやすい茶道や、露出系での展開にしやすそうな舞踊系のほうが良かったかも、なんて。】
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