(誰もいない放課後の図書館で、夕日を浴びながら一人で書物に目を通すあゆむ。)
「(んー、なるほど、そうなんだ……
………ん?なんだろう、甘い匂い…ナッツ系のチョコの匂い?ここは飲食禁止なのに…)」
(調べたものをノートに書き留めていると、ほんのり甘い香りがして、勉強の時だけにかける黒縁眼鏡を外し、あたりを見渡す)
「(あ、れ…なんだろ…なんか、急に眠たくなって……だ、め…寝たら、………)」
(なんとも心地よい睡魔があゆむを襲い、眠らないようにと目を擦ってみるが、瞼が重たくなり、微睡から眠りの中へと堕ちていった。
眠っているあゆむが最初に感じたのは、柔らかい風が頬をなぞる感触。次に感じたのは、草や土といった自然の香り。)
ん…………っぅ、ぁ、あれ…?……あたし、図書館にいたはずじゃ……
(夢うつつの状態から瞼を開けると、そこは自分がさっきまでいた本棚が並ぶ図書館ではなく、緑の広がる草原だった。腰かけていたはずの場所は、大木の背もたれになっていて、あゆむは夢の中なのでは、と瞬きを繰り返す。)
夢…?…に、しては、随分リアルね…
【こちらこそお返事が遅くなってすいません。改めてアールさん、よろしくお願いします。
素敵なプロローグありがとうございます。あまりにも早すぎる展開は好きではありませんが、アールさんのお好みも取り入れたいと思います。】
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