「ん…、ぅうっ…(ま、眩しいっ…あ、れ…あたし、図書館にいたんじゃ…)」
クリトリスを捩じられた甘美な刺激であゆむは微睡の中から完全に意識を取り戻した。目を開けたあゆむの瞳に大量の光が飛び込んできて、眩しさに思わず目をぎゅっと瞑り、両手で覆い隠そうとするがそれが出来ない。
そして頭上よりも少し高い位置から、夢の中で聞こえたあの声が降り注いできた。瞳が光の量を調節して、少しずつ目を開けられるようになってきたかと思うと、部屋全体は薄暗く自分の周りだけが明るいことが分かった。
そして分かったことがもう一つ、自分以外の何者かが複数傍にいることだった。
「ん、だ、だれ…?…あーる…?
(顔が見えない…けど、こんな大きくてガッチリした知り合いはいないし…それに、トラ柄の服が好きな人も思い浮かばないし…。
それに、俺のようなもの、って…まぁ、あんまり上下トラ柄の筋肉男に知り合いはいないし…)」
「あ、ぅ、えっ…?女医…?っひぁあっ…!
(女医…って…ここ、保健室?保健の先生こんな身長高かった…?しかも、手がすっごい冷たいし…え、なんか、鱗みたいなのあった…。
刺青みたい…この人も豹柄の服だし…こんな格好で学校来ていいの…?)」
寝起きで頭の働かない状態のあゆむに、低い声の主は何やら自己紹介を始めた。
自分を取り囲む者たちは異様なまでに大柄で、学校の場に似合わぬ派手な衣装を纏っていて、あゆむの頭がさらに混乱していく。
「っきゃぁあぁっ!ぅぶっ、ちょっ、なにっ…!?
(何これ、犬…?にしては、随分おっきい…多分、グレートデンだよね……?なんか仔馬ぐらいの大きさ…)」
「…は、?働く…?なに、言って………
(なにこの人、何言ってんの?働いてもらうって…しかも収容?相手?全然意味わかんない…人違いじゃないの?)」
黒い大きな犬に顔中を舐められ、唾液塗れにされながらアールの説明を受けるあゆむは、驚いたような顔をした直後、顔の見えないアールに向かって怪訝そうな顔をする。
今の状況も、相手が誰かも、自分が何の説明を受け誰の自己紹介を受けているのかもわからないあゆむにとっては、訝しげな表情をしてしまうのも当然のことだった。
「え、は、始めるって…っ!?ぃ、いやぁああっ!ちょっ、なにしてっ…!?
(っていうか、あたし裸!?なんで!?しかも変なのに縛られてっ…!)」
「あっ、えっ…っぁああっ…!やめっ、これっ、ほどいてっ…!
(なに、なんで、なんで裸なの?なんで縛られなくちゃならないのっ…?)」
今更ながら、自分が全裸になっていることに気づき、隠そうとするも自分の両手は後ろに縛られ、胸も絞り出されるように拘束された後だった。
しかも声の主は不適な笑みを浮かべたかと思うと、今しがたあゆむを拘束した触手が真っ黒なシュロ縄に変化し、あゆむの身体をチクチクと刺激しながら締め付ける。
黒い毛羽立ったシュロ縄はあゆむの白い柔肌に食い込み、それが余計に映えてしまい、何よりシュロ縄に縛られただけで体を捩らせ鼻にかかった甘い声を漏らしてしまえば、アールとルビーを悦ばせてしまうだけになる。
「ちょっ、ちょっと待ってよ、なんなのっ!?や、やめてっ、触らないでよっ…!ぃ、やぁんっ………っ!?
(え、なに、今の…角…?っていうか、鬼…?青鬼…?うそ、これまだ夢…?)」
「あっ、ふぁあっ…!やっめぇ…そんなとこっ、やァアンッ…」
気丈な態度で抵抗するも、縄は暴れれば暴れるほど自分に食い込み身動きが取れなくなる。
あゆむの耳を舐められた瞬間、甘い声を漏らしたと同時にアールの顔がチラリと見えた。その顔は人間ではなく、牙と角を持った青鬼の横顔だった。
未だに夢を見ているのかと疑おうとしたが、自分の知らぬ間に熟れきった秘所を舐めあげられ、身体をぴくぴく震わせる。
ルビーの口内にあゆむの甘く濃厚で、癖になり、依存してしまいそうな、まるで麻薬や媚薬の類のような愛蜜の味が広がり、ルビーの興奮を掻き立てる。
「っぃ、やぁああんっ…んぁぁっ、なにっ、やめっ、もぉっ、やめてぇぇっ……!
(お、お願いっ…悪い夢なら、早く覚めて…!)」
真っ黒なシュロ縄に身体を締め上げられ、身体をきゅんきゅん疼かせ白い乳房をぷるんぷるんと揺らし、あゆむは悲痛な声を上げて快楽に悶える。
その淫らな姿が、余計にアールやルビー、カイやセルを愉しませてしまうとは知らずに。
【こちらこそ大分遅くなってしまってすいません。
まだ見ていらっしゃったら続きをお願いしたいです…】
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