最近、できたばかりの洋品店に行きました。ここは、タンクトップなど、肌に
じかにつけるような服でも試着させてくれるお店なことは前回、来た時に知っ
ていました。ご主人様がどんな服が好きなのかいまだによくわからないので、
Tシャツやタンクトップを片っ端から試着室に持ち込みました。服を脱ぐと、
乳首だけ隠した胸が大きな鏡に丸見えです。私の乳首はたぶん人より大きく、
黒いので、乳首をベージュの絆創膏で隠すとだいぶん、様子が違って見えま
す。こんなかっこうで、ご主人様が喜んでくれるような服を必死に選んでいる
ことがうれしいながらもとんでもないことのように思えてきます。だんだんぼ
うっとしてきました。これで最後の一枚、と思ったのは、綿素材のベージュの
タンクトップでした。胸元に小さなレースがついていて、ウエストで切り替え
しがあり、かっちりしたデザインでした。うまく説明しにくいのですが、紙の
ような硬さの生地で、横のラインは私の体にぴったりなのですが、私の胸が薄
いために、斜め上から見るとお腹まで見えそうです。値段も高そうなので、最
後にとっておいた一枚でした。きついなあと思いながら、頭からすっぽりかぶ
りました。ところが、脱ごうとしても脱げません。高い服なので破ったら一大
事だし、あたふたしているうちに汗が出てきて、しみをつけたらと思うとます
ます慌てるばかり。直接、肌につける試着をしていたことがばれるかも、で
も、と思いながら、とうとう、扉を開けて「すみませ~ん」と助けを呼んでし
まいました。タイミングが悪く、女性の担当者はほかの奥様たちにかかりきり
になっており、一番近くにいた大柄な店長がやってきました。あ~と思うまも
なく、「いかがでしたでしょう」と言われ「脱げないんです・・」と答えまし
た。「脱ぎたいんですがどうすればいいでしょう。」とつい言ってしまいまし
た。店長は顔色をほとんど変えないようにしながら、私の服と体をひととおり
見渡した後、「ああ、これはこうすればいいんですよ」と言いながら一歩私の
ほうに前進しました。えっと思っていると、手を私のわき腹にのばしてきまし
た。ものすごくものすごく緊張していると、店長はさらに私の腰に両手を添
え、私のわき腹を覗き込むようにします。下着つけていないのがばれるのでは
という思いと、触られたのに反応してしまいそうな自分を押さえるのとでさら
に体がこわばります。服がつまみあげられ、いったい、なに?なに?と思いつ
つ、何とかがまんしていると「これです」。左脇にチャックがついており、そ
れをひっぱろうとしていました。「あ~もう自分でできます、チャックだった
んですね」と言いながら後じさり、試着室の扉を閉めました。ようやく脱げる
と、冷や汗がどっと出てきました。あまり気に入ったのはなかったのですが、
この一件で、何か買わないわけにはいくまいと思い、二点ほど選んでようやく
店を出ました。こうやって書くと大したことないように思えてきましたが、ブ
ラジャーなしで出歩くことに慣れてきたばかりの私には少し刺激が強すぎまし
た。
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