「古き男」様
夜更けに失礼します。今、貴方の投書を読み終えました。
身震いが止まりませんません。こんな人間が世の中に居たと言う事に衝撃を受けています。
宵の口から、男からの責めを受けていました。
先程にようやく解放されました。男は隣室で寝息を立てています。
貴方の今日迄の経緯を読んだことで、眠れなくなりました。
酷い方なのですね、貴方と言う人は。悪魔の様にも思えました。
二人の女の人生を好き勝手にして、今日に至っているのですね。
母娘の親子の身柄を他人の男に売り飛ばすなんて、よくも出来たものですね。
どんな気持ちで貴方の元を去って行ったのか。
なんの因果で身も知らない男のところへ連れられて行かなければならなかったのか。
不憫に思えてなりません。そしてお母様の方はお亡くなりになられたとか。
その生涯に悔いは無かったのでしょうか。
男に翻弄され、それに従っての一生であったように感じます。何か哀しさを覚えます。
女とは弱い生き物ですね。男に振り回されて終わって行く運命であったのでしょうか。
それとも被虐を望んででの事だったのでしょうか。
女として、マゾとしての悦び、そのサガに基づいてのことだったのであればすくわれますが。
ここ迄、貴方を非難する言葉を並べてきましたが、ごめんなさい。
その実、お亡くなりになられたお母様とその実子のお嬢様が羨ましくてなりません。
私も見ず知らずの男の元へと金銭が絡んだ形で売られて行きたいと望んでいるのです。
素っ裸の身体に縄を打たれて、引き立てられて連れて行かれる。二度と此処へは戻れない。
そんな状況の中で泣いてみたいのです。声を殺してさめざめと泣きたく思います。女ですもの、、。
ましてや、別れの場に我が娘が居たとなれば、それは究極の別れの場であるに違いありません。
マゾとしてこの上無い喜びであり、果報者に尽きると思っています。
五十も半ばのおばあちゃんが言うことではありませんよね。
現在、お世話になっている方にお願いしてみたい気持ちでいっぱいです。
それよりも縁有って、古き男様に囲って貰える日が来たとしたならば。
こんな私ですが受け入れてくださいますでしょうか。
そして売り飛ばしてくださいますでしょうか。縄付きのままで。
出来ましたら猿轡もしっかりと噛ませておいてください。
好きなんです言葉を封じられることが。マゾ女には、やはり猿轡が似合うものです。
夜分長々と失礼しました。
お便り頂けるものであれば嬉しく思います。
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