わずかに響く振動音を聞きながら、信号が青になったのを確認して歩きはじめた。はたから見れば、歩き方がやや不自然なくらいで、喋らなければパンツの中にローターを入れてるなどとは思われまい。それをいいことにスイッチと強弱を弄りながら美依を操縦した。
ホテルの前に着いたとき、美依と向かい合い、「やめるなら最後だぞ」と問うたが、「いじめていただくために会いに来ました」と、美依はローターのせいか素直に同意した。
ホテルの部屋に入ると、コートを脱ぎ、ソファの対面に正座させた。ソファの上から見下しながら「どうやってお願いするんだ?」と言うと、一拍あいたあと、頭を下げ、「お願いします」と小さな声で言った。ローターのスイッチを入れ、「聞こえない、もう一度」と言うと、はあはあと荒い息で、「いじめてください、お願いします」と声にした。
下げられた頭の上に足をのせ、テーブルの上の食事メニューを見ると、ローターの振動音と美依の息の音だけになった。メニューの内容は豊富で、1ページずつ丁寧に見ていくと最後のページにたどり着くにはそれなりの時間を要した。
頭から足を下ろし「脱げ」と短くつぶやいた。赤くなった顔を上げた美依は、セーター、インナー、スカート、タイツの順番に脱いだ。薄い青色の下着姿になった美依は先ほどの位置に正座し、顔をこちらに向けて次の命令を待っていた。
「お尻をこちらに向けて四つんばいになれ」
もはや時間をかけることなく、すぐに従った。後ろからパンツを見ると光るローターがシミになった部分を照らしていた。
「なんでこんなに濡れてるんだ」
「いじめられて濡らしているのか」
「どうしようもない変態だね」
反応を確認しながら、ローターを押した。
つづく
※元投稿はこちら >>