当日は夕方から会う約束をし、待ち合わせは駅近くのドンキホーテを指定した。通話やメッセージのやりとりはしていたものの、アプリ経由の出会いはドタキャンが多いため、本当に来るのかはわからなかった。
しかし、時間通りに「今店の前に着きました」とメッセージがあり、大人の玩具売り場まで来るように指示した。数分後に現れた子は茶色のセーターにコートを羽織り、黒いタイツとスカートを履いた大人しそうな若い女の子だった。「よく来たね」と声をかけると、うつむきながら「はい」と言った。
遠隔ローターを購入し、店を出て、駅ビルに向かった。美依は積極的に話すことはなく、緊張している様子で、問いかけには「はい」と返事をすることが多かった。
トイレの前で立ち止まると「このローターをパンツの中に入れてきなさい」と命令した。決心するまで少しの時間を要した後に、「はい」と返事をし、女子トイレへと向かった。
少ししたあとに戻ってきた美依はトイレに入る前と変わらない服装だったが、先ほどよりも緊張の中に恥じらいを含むふるまいだった。遠隔ローターはまだ作動させなかった。
再び歩き出し、外に出て、横断歩道の信号が赤になったとき、唐突にスイッチを入れた。「うっ」っと声を出し、体を反応させたが、すぐに何もなかったかのように体勢を直した。
つづく
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