(前回の続き)
「よく言えたね。じゃあ、今日は次の段階に進もう」
そうおっしゃると、ご主人様は私にAirPods MAX(ヘッドホン型のAirPodsです)を装着なさいました。
目隠しをされている私は、突然ヘッドホンをつけられ、聴覚を支配されてしまったのです。
ノイズキャンセリング機能がついているヘッドホンだったので、周りの音は一切聞こえません。まるで、無重力の空間に突然投げ出されたような感覚です。つい先ほどまでご主人様の声をすぐ近くで感じていたのに、ものすごい遠くへいってしまわれたような感覚に陥ります。
十数秒後、突然ヘッドホンから音が聞こえ始めてきました。
しかも、その声に、私は聞き覚えがありました。それと同時に、違和感にも襲われました。
聞こえてきたのは、なんと私の声だったのです。
前回、ご主人様の前で家畜奴隷契約書の宣言した時に録画されていたものが音声として私の耳に襲いかかってきたのです。
例えようのない違和感で頭の中が満たされていきます。
でも、これはご主人様のご命令です。ヘッドホンを外すことは許されません。
自ら人間をやめると高らかに宣言した内容を強制的に聞くことしかできません。
それも、一度ではないのです。一度宣言が終わると、リピートされてもう一度家畜奴隷宣言が流れ始めたのです。
それでもヘッドホンを外すことは許されません。
2回目、3回目が終わってもご主人様は何も反応してくださりません。
もう、何回同じ宣言を聞いたのか、覚えることもできなくなっていました。
私の脳内は、卑猥な自分の声によって破壊されてしまっていたのです。
もう、何が何だかよくわからなくなってしまっていました。
(続き)
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