(前回の話の続き)
1週間がとても長く感じられました。
週末になったらご主人様にお会いできる、という嬉しさが、時間の流れを遅く感じさせていたのだと思います。
一刻も早くご主人様の躾を受けたい。もう仕事などどうでもよくなっていました。もちろん、目の前にいる生徒に向き合わなければなりません。でも、どこか上の空で、心ここにあらず、の状態でした。
教師たるもの、人にものを教える立場にあるのにも関わらず、みっともないです。
そしてようやく訪れた週末。
金曜日の退勤の頃には、仕事のことなど頭から飛んでいってしまっていました。
よっぽど気分が舞い上がっていたのか、家に帰って夕食の準備をしていると、真子に
「何か嬉しいことでもあったの?」
と聞かれるほどでした。
「ううん、何もないわよ」と答えたものの、ご主人様にお会いできることの喜びが漏れてしまっていることに反省はできませんでした。もう、この時点で私の心はご主人様に握られていたのです。
そして迎えた土曜日。
朝から緊張し、終始ソワソワしていました。
ホテルに来るように言われた時間は10時。家からは電車と徒歩で1時間もあれば着く場所でした。
指定された格好は、サイズがひと回り小さいTシャツとミニスカートです。
6月でしたので周りの人から見る分にはその服装に違和感はありませんが、41歳(ご調教当時)のおばさんが着るとなると、着ている本人は違和感だらけです。
「なにあのおばさん、いい歳してそんな格好して恥ずかしくないの?」と道行く人に視線で刺されるような感覚でした。
しかも、ピチピチのTシャツの下はノーブラです。私のバストはGカップなので絶対に乳首が浮き出てしまいます。
ですが、ご主人様のご命令は絶対です。
恥ずかしさと、周りの人に変態視される自分にも酔っていたような気もします。
そして、指定されたホテルの前に到着しました。ここでご主人様に連絡するように言われていたからです。
(続き)
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