「ねぇ、今の二人、どう思う?」
とM男くんに訊ねると
「特に、変なところは無いと思いますが?」
「普通に愛好家のカップルみたいですが?」
と答えた。
普通のカップルではないんだけど、私には何か意図があるように思えた。
気を取り直して、二人きりになった私は、コテージの中で、彼を調教するプランを練りながら、彼に道具を用意させていた。
彼が自分を責める道具を、自ら準備している様子は、愛らしくて、見ていて気持ちが高揚する。
「とりあえず、拘束具から始めましょう」
と言うと、彼は着ていたバスローブを脱いで、私が買ってあげた拘束具を着た。
「なかなか似合ってるわよ?」
と褒めると、彼は恥じらいながら、
「嬉しいです」
「姫様に喜んで頂く為なら、僕は何でもします」
と答えた。
私も嬉しかった。
彼は特に、愛情を込めて調教した下僕であり、「愛奴」でもある。
股間のカップを包むように撫でながら、アじゃスターのベルトを絞めて行った。
「苦しい?」
「いいえ、大丈夫です」
少し、かすれた声で答える彼の声が健気で、私の心を奮わせる。
真っ赤な顔で、我慢している表情が可愛くて、写メを撮った。
たくましい身体を震わせる彼の身体を指で撫でながら、各部のベルトを締め上げた。
無防備に剥き出しになった性感帯を、柔らかい筆先でくすぐると、
「あぁ、はぁ、気持ち良い、気持ち良いです」
と、セクシーな声で悦び始めた。
彼の身体から、オスのフェロモンが香り立ち、私の嗅覚を刺激する。
(良い匂いよ)
と、心の中で褒めながら、私は平静を装っていた。
端正な顔を歪めながら、イケメンの彼は、私だけに忠誠を誓う。
普通だったら、どんなにモテたかも知れないけど、今は私だけのモノ。
そんな彼に、私も「恋」をしていた。
筋肉質の身体に、浮き出た血管がピクンピクンと脈打ち、身体が悲鳴をあげてるようだ。
私がベルトを緩めてあげると、血流が戻り、こわばらせていた表情が安堵に変わった。
「ステキよ」
「もう少し我慢できるかしら?」
と訊くと、彼は
「もちろんです」
「もっと僕を虐めて下さい」
「姫様の喜んでるご様子こそ、私の悦びです」
と答えた。
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