続き(笑)
三次会のカラオケに行ったら、他部署の人も合流して、人数も10人ぐらいになった。
酔っ払ったOLの集団は、かなりパワフル(笑)
早速、大騒ぎになった。
「皆さん、お静かに、これから本題に入ります」
と法務部の人がマイクで騒ぎを鎮めた。
この集まりの主旨は、セクハラ対処法で、社内でどんなハラスメントを受けたか、皆でディスカッションする事になっていた。
トップは私達で、上司からのパワハラとセクハラについて発表。
共感は得たけど、盛り上がりに欠けていたので、私の痴漢体験を話した。
話だけでは分かりにくいという事で、先輩に被害者役をしてもらい、私は痴漢役で再現劇を演じる事になった。
(初プレゼン)(笑)
私が車内での状況を説明しながら、先輩のお尻を撫で回していたら、皆は黙って注目するので、私は緊張した。
「お尻を撫でただけですか?」
と質問され、
「いいえ、男は私のお尻にアレを押し付けてきました」
と答え、先輩のお尻に持っていたマイクを押し当てると、先輩が
「あん、」
と声をあげたので、室内の空気が変わった。
私のスイッチも入った。
「このように男は、ドアに押し付けた私のお尻のワレメに、硬くなったアレを擦り付けてきました」
視線が私の手元や先輩のお尻に集まり、変な気分になった。
「はぁはぁ、」
と先輩の喘ぐ声が洩れると、息をのむ声も聞こえてきた。
「もうムリぃ、」
被害者役の先輩が、ねをあげた。
彼女の情けない声で場が和み、
「私も経験ある」
「私はアレを見せられた」
「私はオッパイを揉まれた」
「精液をかけられた」
などなど、口々に体験談が飛び交った。
法務部の人から護身術を教えて貰って解散した。
帰りは終電近くになり、同じ方向に帰る事になった。
「え?この電車で通ってるの?」
と他部署の人に言われ、相手の事を聞かれた。
イケメンと答えたら、
「顔が見たい!」
と言うので、週明けの月曜日に、駅で待ち合わせをする事になった。
いつもの車両をホームから見て、
「あの人です」
と指を差すと、
「ホント、イケメンだねぇ」
と同意して貰えた。
「明日、話をするんだよね?」
「私も付き添う?」
と言われ、一人では不安だったので
「助かります」
と申し出を受けた。
つづく
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