つづき
その日から会社に上司が来なくなったので、私は痴漢男の会社に電話をかけた。
「○○鉄道の○○ですが、」
と切り出すと、すんなり取りついで貰えた。
「はい、○○ですが?」
と電話に出た男に、
「私、毎日○○鉄道車内で、アナタに痴漢されてる者ですが、」
と言うと、男は電話口で慌てた様子で、
「どうして、電話番号を?」
と聞いてきた。
「それは、どうでも良いんですけど、来週も同じ電車を利用するなら、お話したい事があるので、月曜日に、いつもの車両でお待ちしてますね(笑)」
と言うと、
「月曜日は会議だから、」
と言うので、
「おみえにならなかったら、私の方から会社に伺いますが?(笑)」
と言うと、
「何が目的だ!」
「カネか?」
と聞いて来たので、
「それは、貴方の良心におまかせします」
と言った。
私は、お金の話を、わざとはぐらかした。
男が電話口で、「うーん、うーん」と唸りながら狼狽えていたので、
「でしたら、こちらも火曜日にお待ちしてますから、間違いなく来てくださいね?(笑)」
と言うと、私は一方的に電話を切った。
その日は、花の金曜日。
代理の上司が、簡単な挨拶をしただけだったから、職場も平和なムードになった(笑)
(パワハラ上司が辞めるかも?)
なんて噂も、社内に流れていた。
そして終業後、法務部の担当者と一緒に、面談の名目で私達と飲み会をする事になった。
一次会は全員で、二次会は男女別で、セクハラについて、飲みながら話をしてたら、私も酔って口が滑って、痴漢男の話を洩らしてしまった。
「それって、大問題じゃない!」
「もっと詳しく聞かせなさい!」
と、先輩達に迫られた。
秘密にしておく理由も無かったので、経緯を話していたら、法務部の人が、
「どんな風に触られたの?」」
と訊いて来たので、再現するためにカラオケに行った。
※更に続くぞ(笑)
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