バレンタインを通じて、改めて社畜達を可愛いと思った。
チョコを受け取る相手の反応は様々だけど、ご褒美のチョコを貰って、嬉しそうにしている彼らは、立場を越えて可愛い。
「本気」ではないチョコに、あれほど喜ぶのだから、よほど「愛」に飢えているのだろう。
家族の為に持ち帰る男性は、家で妻や子供に、貰ったチョコを見せるのだろう。
やましい気持ちで貰った訳でもないから、堂々と見せられる。
モテない旦那が、義理チョコを貰って悦に入る姿を、世の人妻は安心して眺めているらしい。
そして、嫁は旦那に愛妻チョコを渡す。
貰ったチョコは妻や子供が食べて、夫は妻から貰ったチョコを食べる。
一般家庭の一般的な光景。
毎年、一般的なバレンタインを過ごす人もいれば、裏で別の楽しみ方をしている人達もいる。
「女王」や「姫」の手伝いをしていた「お嬢」だった私は、先輩のS女とチョコ作りをした。
市販のチョコのように美味しくはない、M男の食べるエサ。
魚の小骨が入っていたり、甘さとは無縁で、ある意味で健康的な生臭いオリジナルのチョコレート。
料理上手なS女達は、巧妙に不味いチョコレートを作って、パートナーに食べさせる。
「美味しいでしょ?」
艶のある声で囁くS女の言葉に、M男達は苦悶の表情を浮かべて
「美味しいです」
と答える。
衛生的なチョコなら良いが、中には自分の排泄物をチョコに入れるスカもいる。
見ているこちらも、吐き気をもよおす臭いと光景。
「いやだ、やめてくれ、そんな物が食べられる訳がないだろ?」
拘束されて身動きできない男の口に、彼女の汚チョコが無理矢理に捩じ込まれる。
「おぇ、うぇ、うげぇ、」
と呻きながら、吐き出そうとしているM男くんに、パートナーのS女は、嬉々とした表情で、「食べてはいけない物体」を、無理矢理食べさせる。
吐いては、食べさせられる繰返し。
胃酸の臭いまで混じる室内は、息をするだけでも苦しくなる。
最後は彼が失神して、プレイは終了した。
密室を換気して、ホースで水をかけながら、汚れた二人と部屋を掃除する。
かなりマニアックなプレイも、バレンタインを口実に行われる。
私も、経済的に義理のあるS女じゃなければ、こんなプレイに協力はしない。
「バイト代を出すから」
と言われても、絶対に関わりたくないバレンタインのイベント。
今年も、どこかで、誰かがしていると思うと、トラウマになりそうだ(笑)
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