先生とは飯田橋駅で待ち合わせした。
先生お気に入りの喫茶店で、サンドイッチとレモンスカッシュを頂きながら趣味の話や仕事の話に花を咲かせながら、ふとした合間に先生は言った。
「凛さん、めちゃくちゃ僕の好みなんですけど。
どうしましょう。困ったな。」
私は基本的に直球勝負に慣れていない。
反応に困り俯くと先生は続けた。
「よかったらこれからもたまにご飯とかお出かけとかどうですか?
ああ、でも僕に凛さんは勿体ない。どうしよう。」
「そんなことないですよ、わたしでよければ」
と、不意に顔を上げた瞬間先生は「ありがとう」と言いながら愛おしそうに私の髪を撫でた。
その指先が心地よくて、また目を伏せると先生はわたしの手を取り、テーブル越しに手にキスをした。
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