「今日も、お疲れさま」
子供を寝かし付けてきた彼女を労うと、
「ありがとうございます。お嬢には色々と甘えてしまって、」
と彼女は恐縮した。
「旦那は順調?」
「お医者様は、順調って言ってるけど、主人が苦しがる時もあって、面会に行くのが辛かったりします」
「奥さんとしては、辛いよね?」
話をしながら、彼女をベッドに導いた。
彼女は、私の胸に顔を埋めてきた。
彼女の熱い息が胸の谷間に吹き抜けた。
「これから、どうしたら、」
と言った彼女は、声を詰まらせた。
不安なのだろう。
子供を抱えて、病の夫を支える妻は、私に弱音を吐いていた。
私は、彼女の頭を抱き締めて、話を聞いていた。
私には想像も出来ないぐらい辛いと思うと、つい貰い泣きしてしまった。
「ごめんなさい、わたし、お嬢にこんな愚痴を、」
と言うと、彼女は涙で濡れた目を擦って、私から顔を背けた。
意識的か無意識か知らないが、彼女は私を「お嬢」と呼んでいた。
私は、彼女の気持ちを察した。
こちらを振り向かせ、彼女の唇を優しく舐めた。
瞳を閉じた彼女は黙って私のキスを受け入れた。
唇を擦らせながら、舌を挿入すると、彼女も舌を絡ませてきた。
彼女の手が私の胸を揉む。
硬い私の胸は、揉まれると少し痛みがある。
でも、それは言わない。
私は下手な彼女の愛撫を、彼女にも返した。
「あぁ、あぁ、」
呻きをあげて、彼女のスイッチが入った。
揉みから撫でに変えてみたら、彼女も私の動きに合わせてきた。
温かい彼女の手のひらが、私のオッパイを心地よく撫でて行く。
彼女は甘えている。
そんな彼女を、私は可愛いと思っている。
私は抱いた男の嫁と、夫婦の寝室で淫らな事をしていた。
つづく
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