※投稿順を誤ってしまいました。古いレスから表示でお読みください。
お手数をおかけしてすみません。
断ろうと思えば断れる。
やめようと思えば、指先1つでやめられる。
なのに、私の手は止まらない。私は【現実ではありえない妄想】の深みに沈んでいく。
あの日は高校の通学中。
痴漢願望のある女子高生の私は、〈いつもの〉車両に乗り込み、期待に胸を膨らませる。
その期待はすぐに現実のものとなり、満員電車の中、私の前に立っていた
〈いつもの〉サラリーマンの男は、私の内腿をなでるように触っていき、
ショーツ越しからクリトリスを弧を描くように撫でる。
気持ちいい。
私はそう思いながら、足を肩幅よりやや広く開く。
痴漢が触りやすいようにするためだ。
痴漢も私のサインに応えるように、指をショーツの上から縦に動かしたり、
爪を立てながらクリトリスを責め立てたりと、動きにバリエーションを増やしていく。
今度は私がそれに呼応して、周りに気づかれない程度に小さく腰をヒクつかせて、
悦びを痴漢に伝える。誰にも言えない信頼関係がそこにはあった。
絶頂を山の頂上と例えるなら、私はいつもこの痴漢と7合目までを楽しんでいた。
ただ、今日はいつもと違う。私の登頂のペースがやけに速いのだ。
いつもであれば、高校の最寄り駅から2駅手前くらいで6合目に達するところだが、
この日はその時点で既に9合目に達していた。
ヤバい。
高校生の貧弱な語彙で心情を表現するならこの一言がピッタリだった。
私の胸の鼓動は早鐘をうち、身体が強張った。
痴漢の指は止まらない。
快感に耽るあまり、ここが電車の中であることを忘れそうだ。
そして、絶頂まで登りかけた時、痴漢の指は止まった。
なんで?
状況を確認すると、学校の最寄り駅の1つ前の駅に着いたようだった。
パラパラと人が降りていく気配を感じた後、満員電車の密度はより濃くなった。
私は少し俯きながら、痴漢に身体を預けた。
出発と同時に痴漢も指を動かし始めた。
再びショーツの上からクリトリスを弧を描きつつ、
少し強く押すように撫でてくる。
いく。
そう思い身体を強張らせると、まるで気づいているかのように、痴漢の指の動きはピタリと止まった。
これが最寄り駅までの3~5分の間に何度も繰り返された。
ムズムズとしたもどかしい快感が、下腹部を中心におへそから太腿の上半分に充満している。
それを知っているかのように、痴漢の指はゆっくりとゆっくりと動く。
電車の速度が緩やかになってきた。どうやらもうすぐ最寄り駅に付くようだ。
ところが、痴漢の指はそれと反比例するかのように速くなっていく。
もう無理。
そう思った時、痴漢の指はまた止まった。
電車は最寄り駅に到着している。扉が開き、車内にはアナウンスが流れる。
降りなきゃ。
そう思った時、痴漢の指は意地悪く動き出す。
私の身体は身悶えるような快感に釘づけにされ、
降りようと思っても身体が後ろを振り向いてくれない。
もはや私の欲求は、理性で抑えられるレベルではなくなっていた。
降りなかったらどうなるんだろう??
私の頭は、強く純粋で危険すぎるこの欲求と快感で支配され、
それは扉が閉まると同時に爆発した。
いかせて。
私は内心でそう懇願しながら、再び痴漢に身体を預けた。
そして、数駅を通り過ぎた時、私は車内で静かに激しく絶頂を迎えた。
私は更なる欲求から電車を降りる時、痴漢を意味ありげな表情で見つめたが、
彼は一緒には来てくれなかった。
痴漢と電車が去ってゆき、私はホームに取り残されていく。
何とも形容しがたい切なさを身体に残しながら。私は【妄想】の世界から帰ってきた。
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