久美子さん、それに風さん、そらさんにもレスしていただいて嬉しいです。
皆さんも盗聴ツーショットにはまっていたとしたら、私が晒されていたのを
覗いていたかも知れません。
どれほど恥ずかしい女だったか、今でも思い出すだけで気持ちが昂ぶって
しまいますし、当時の私を知る人にこの告白を見られているかも知れないと
思うとおかしくなりそうです。
フルネームは言わないと決めていたのにあっさりと言ってしまいました。
役立たずと言われて体の芯がブルッと震えたんです。
どうしてか申し訳ない気持ちになって、名前を言わなければならないと
思ったんです。
姓名の次は住所です。
でも言う訳には行かない。
苗字は言ってしまったけれど同じ姓の人は何万人もいるはず。
フルネームを知られてもとても私を特定出来るものではないでしょう。
でも住所を言ってしまったら、そこにいるのは私しかいません。
その時にはそれくらいの分別は残っていました。
Aさんは拍子抜けするほど簡単に住所を聞くのを諦めてくれました。
その代わりにこれくらいなら話しても大丈夫と思っていた生年月日や
身長、体重、スリーサイズ…あと何だったでしょう…血液型や髪型など。
要するにそれだけでは私を特定出来るとは思えない情報を聞かれるままに
話していました。
そして…
『まとめ』と言うのをご存知ですよね。
それまで聞きだされた情報をワンクリックにまとめて表すんです。
名前、年齢、生年月日、身長、体重、スリーサイズ、カップサイズ、
血液型などなど…項目や順番ははっきり思い出せませんが、要するに
私の詳細なプロフィールです。
一つ一つは大したことなくても『まとめ』られるとそれはまさしく
自分自身のことで、私の全てが露わになった錯覚に襲われます。
今だから錯覚だと言えますが、その頃の私は大変なことをしてしまった
と思ったんです。
『TELL』という盗聴者には見えないように会話する機能があります。
また大事なところは○○とか××と伏字も使います。
両方とも盗聴ツーショットではよく見かけるやり方です。
文字を大きくし、赤や黄色の文字に変えます。
さらにまとめを連続して幾つも続けるのもそう。
ドン、ドン、ドンと私の目から脳まで焼き付けられます。
「これ晒すよ」
あぁ、だめ…許して。
「住所が言えないなら最寄り駅でいいよ」
追い詰められていた私は、あ、それだけで良いんだと思いました。
重要なことなのにあっさりと答えます。
それで許してもらえたと思ったら次は町名を…
町の次は何丁目…何番地、何号。
結局、盗聴ツーショットを始めた時、馬鹿ねと思った先輩女性と同じ
ように私も住所を教えてしまったんです。
ねえ…
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