OGは三年生の一人を指名して、呼び寄せた。
とり憑かれた様に先輩は、OGの傍らに近づくと、彼女のキスを受け入れた。
クチャクチャと音を立てる二人に、その場にいた全員が引き込まれて行った。
もう一人のOGが、先輩の背後から近づくと抱擁しながら、服を捲り脱がせて行った。
「あぁん、恥ずかしい」
と言いながら、先輩は腰をくねらせながら、OGの着ていた服を脱がし始めた。
「嬉しい、先輩とキスしてる、」
と言いながら、二人は互いに愛撫しながら床に座り込んだ。
気がつくと、他の先輩達も服を脱ぎ始め、二人か三人で固まって抱き合っていた。
甲高い声で喘いだり、唸るように悶えていたり、ヒステリックな状況に、私達は圧倒されていた。
(巻き込まれたら、どうしよう)
と心配する気持ちと、わずかに期待する気持ちが入り交じっていた。
三年生が、こちらにお尻を向けると、四つん這いの男子のお尻に顔を埋めた。
ユキ(仮名)が、小さな声で、
「いや、やめて、」
と呟いている。
ミナも震えているので、私は二人を強く抱き締めて、守ろうとしていた。
すすり泣きする二人に、私も貰い泣きしそうになったが、先輩にキャプテンを内示されていたので、我慢しなきゃと思った。
三年生が男子の下に潜り込むと、彼のペニスを口に含んでいるのが見えた。
私は動揺しているユキに見せないよう、彼女の前を塞いで、キスした。
初めてのレズキスは、彼女の涙でしょっぱい味がした。
震えていたミナもキスに加わり、私達は割れを忘れたように、キスと愛撫を交わしていた。
唾液が糸を引きながら、アゴから滴り落ちて、首から胸元までベトベトになった。
「あああ、」
背後からOGの喘ぎ声が聞こえて振り向くと、男子のアレがアソコに挿入されていた。
人間の交尾を初めて見た。
男子と三年生は、OGに覆い被さり、こちらにお尻を向けて、悶えながら絡まっていた。
(この場にいて、先生に見つかったら、私達も退学になる)
正気に戻った私は、二人を連れ出して合宿所に戻り、真っ暗のシャワー室で汚れを落とすと、静かに部屋へ戻った。
ようやく安全な場所に戻れて安心したら、私も涙が溢れてきた。
いつの間にか、寝落ちしていたが、朝になると昨夜の出来事が、恐い夢だと思うようになっていた。
現実だったと認めたくなくて、必死に記憶を消そうとしていた。
つづく
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