「どうして、私達が裸にならないといけないんですか?」
動揺して何も言えなくなった二人に代わって、私が抗議した。
先輩達に口答えするのは始めてだった。
(シメられる)
と思った。
二人は私の服を強く掴んで震えていた。
私も先輩達が恐くて、次に言葉は出そうもない。
泣きたいけど、泣くのを必死に我慢していた。
「りなは、意外と度胸があるみたいね」
あの一番恐い先輩から、初めて褒められた。
意外だった。
他のOGや三年生も、先輩に同調した。
「レギュラーのユキやミナは、メンタル弱いみたいだし、リザーバーだけど、次期キャプテンは、この子にしましょう」
と言う話になった。
先輩達は、私達の度胸を試していたらしい。
「でも、この子の事は大丈夫かしら?」
と言って、四つん這いの男子を指して言った。
事件から日数も経っているし、先輩達の指導(今にして思えば調教)のおかげで、反省もしていて、部の発展には貢献していた。
しかし今は、学校非公認の雑用係で、彼の分の部費も出ていない。
未だに、部員から彼の存在を疎ましく思う状況もあるので、先輩は私に部員をまとめて、早く正式に男子マネージャーにするように要求してきた。
二年生は、引退するまで事件の事を黙って、部活をしなければならない。
かなりの難問だったが、三人で協力すれば出来ると言われて、私達は承諾した。
部の話は済んだ。
後は、雑用係の指導(調教)が待っていた。
私達は次期幹部として、先輩達から指導を学ぶ事になった。
試合では、みんなの足を引っ張って来た私が、次期キャプテンに任命されたので、私は真剣に指導を見た。
男子は四つん這いから、上体を起こして、犬がチンチンするような姿勢で、しゃがんだまま、洗濯室の中を周回した。
気になるのは、男子のオチンチン。
弟も毛が生えているのに、彼の股間はツルツルになっていて、子供みたいになっていた。
「うさぎとび」
と先輩が声を掛けると、男子はその姿勢で跳び始めた。
この数ヵ月間、こうしたトレーニングのおかげで、彼の身体は引き締まって来たらしい。
女子では見られない太い筋肉が、男らしく見えたけど、滑稽な姿に笑う先輩に連られて、私も失笑してしまった。
跳ぶ度に、ぶら下がっている物体が、振り子のように動く様は、私も見た事は無かった。
オシッコのポーズでは、開脚した片足を挙げて、目の前で見せつけられた。
ちょっと臭かった。
男子の全身に汗が滲み出ると、アレが少し膨張しているように見えた。
「じゃあ、そろそろ始めましょうか」
とOGが号令をかけた。
つづく
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