日曜日の未明、今日帰る予定なので、早めに起きて入浴していると、トイレに人の気配がした。
「おはよう」
と声をかけると、
「おはようございます」
と女の声で返ってきた。
1度、女同士で話しておきたいと思った私は、浴室から彼女を誘った。
しばらくして、彼女が入って来ると、身体を隠すようにして、洗い場の椅子に腰かけた。
「今さら隠さなくて良いのに」
「一昨日から何回も見てるよ?」
と言ったら、
「恥ずかしいです」
と返ってきた。
気まずい沈黙が流れたので、
「彼はどうしてる?」
と訊ねると、
「まだ二階で寝てます」
と返事をした。
「じゃあ帰るまで寝かせておこうか?」
と言うと、
「今日、帰っちゃうんですよね?」
と残念そうだった。
「昨夜の話、本当ですか?」
と訊いてきた彼女に、何の話か戸惑ったが、直ぐに勘づいた。
「ねぇ、彼の事、好き?」
と訊くと、彼女は
「質問を質問で返さないで」
って喧嘩腰に返してきた。
(真剣なんだ)
と思った。
「あの話は本当だし、私も本気だよ?」
と答えると、
「私も彼が好きです」
と答えた。
「でも、私なんかじゃダメですよね?」
「バツイチだし、オバサンだし」
と言うので、
「試してみる?」
と訊いてみた。
「彼、今回の事を凄く楽しみにしてたんだよ」
「同い年でバツイチ、デリヘルしてる事も知ってる」
「でも、貴女に種付けできる、って言って、子供の事も心配してたし、色々と考えてるみたいだったよ?」
と言った。
彼女の左手の薬指には、指輪の跡が残っている。
再婚した前夫にも、まだ未練があるのだろう。
「明日も休みだし、一回では着床してないかも知れないから、今日もする?」
と訊くと、彼女は黙って頷いた。
「でも、貴女は本当に良いんですか?」
と訊くので、
「私達はプレイメイトであって、それ以上でもないよ」
「それに彼は、Sを目指して、私の下で修行しているだけだから、気にしなくても大丈夫」
「貴女が彼とプレイをしてみたら、解ると思うよ?」
と言って、私は浴室を出た。
台風が北に抜けて、外が明るくなった頃、彼が寝ぼけた顔で、二階から降りてきたので、
「帰る前に、彼女を調教するよ」
と言ったら、目を輝かせて、道具を用意し始めた。
「何を用意しますか?」
と訊くので、
「貴方が彼女を調教するんだから、貴方の好きな道具を使いなさい」
と私は言った。
私は太めのロープを選んで、彼に手渡すと、
「今日は、これを使いなさい」
と指示を出した。
お膳立ては整った。
私が教えた事を、彼がちゃんと出来るか、私の期待も高まる。
朝食を作る彼女の背後に立った彼は、真新しい赤いロープを、エプロン姿の彼女にかけた。
彼女はガスの火を止めると、背後から縄を通す彼の動きに、黙って従った。
スカートを捲り上げると、真新しい白いパンツが露になり、裾がロープに絡む。
言葉なく、
「はぁ、あぁ」
と、彼の縄を堪能するように、彼女は身を捩らせて悶えていた。
一本目のロープで、彼女を縛り終えた彼は、髪を掴んで振り向かせると、舌を出して彼女の口に挿入した。
無抵抗で舌を受け入れた彼女の口からは、ヨダレが滴り落ちて行く。
鼻息を荒くした二人は、クチャクチャと汚い音を楽しむように、キスをしていた。
乳房を強く掴まれても、彼女は痛みに耐えて、苦痛に歪む彼女の頬には、涙の筋ができていた。
つづく
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