その後、色々と話をしようと思って、二人の住む部屋に行ってみた。
所々に生活感はあるものの、第一印象は子供部屋。
しかも、アニメの雑誌が棚に並び、切り抜きがコルクボードに貼り付けられていた。
「二人とも、本当に大学生だよね?」
思わず訊いてしまった。
どうやら二人共通の趣味らしく、アニメの話が始まった。
「へぇ、これが信長なんだ」
私の認識とは、かけ離れた戦国武将の名前が次々と出てきた。
真面目そうな子と話をしていると、一人がロフトに上がって、着替えて降りてきた。
手作りのコスプレらしい。
作品に登場するヒロインの物らしいが、下着が丸見えで、
「これじゃ、外に着て行けないでしょ?」
と行ったら、外へ行く時は下着を着ないと言い放った。
内向的なのか、開放的なのか、二人のキャラが分からないでいたが、イジメられていた経緯を考えると、趣味に逃避するしか無かったんだと察した。
入学してからは、男子との交流もあるみたいだけど、部屋に戻ると決まって、互いに慰め合うのが習慣らしい。
「どんな風に愛し合ってるの?」
と、興味本意で訊ねてみたら、しばらく黙った後、コスプレの子が真顔で、もう一人にキスをした。
私に見られて、少し抵抗していたものの、徐々にコスプレの子のキスを受け入れるようになった彼女は、衣装の隙間から手を入れて彼女の乳房を愛撫し始めた。
いきなりの展開に、思わず呆気にとられたが、コスプレの子が
「あん、あん、」
と喘ぎ始めると、コスプレの子の、パンツの中に手が入って行った。
日頃している通りらしいが、あまり早い展開で、コスプレの子は30分も経たないうちに、イッてしまった。
終わった後、コスプレの子はトイレに駆け込み、もう一人は台所で手を洗っていた。
「りなさんみたいな人って、こういうの見馴れてますよね?」
と言われたが、たいがい男女のものだし、レズプレイを普通の部屋で見るのは初めてだった。
私は動揺を隠して、
「いつも、こんな感じなの?」
と訊くと、手を洗っていた方が笑顔で頷いた。
トイレから出てきた子が、
「パンツ濡れちゃった」
と言うと、彼女は衣装箱からパンツを出して、トイレの扉を開けてる彼女に、手渡していた。
そんな仕草が自然に見えた私は、
「彼女って可愛い?」
と訊ねると、少し躊躇う瞬間があってから、黙って頷いた。
同い年なのに、世話を焼かせるパートナーは、ムリヤリ彼女に引っ張り回されているんだと感じた。
「愛してるの?」
と訊ねても、同じ反応だった。
その後、彼女達の行きつけの店で、私がご飯をご馳走して別れたが、しばらく二人の事が気になっていた。
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