すっかり消耗した美奈子の面倒を、下僕に委せて、私は一人でシャワーを浴びて、浴室を出た。
服を着て美奈子の部屋に戻ると、彼女の姉が待っていた。
心配している彼女に、プレイの事を説明すると、少し安心した様子だった。
彼女も妹が、夫や息子と関係している事を憂いでいて、妹が私達にその話をした事を驚いていた。
実の家族にも相談できない話だし、不憫な妹が悩みを打ち明けてくれないと思っていたらしい。
使用人ならクビに出来るけど、夫や息子が相手では、彼女も何も出来ない。
離婚して傷つくのは、美奈子だと知っている。
家族愛とか姉妹愛みたいな陳腐な物以上の絆を感じた。
しばらく二人で話していると、全裸で二人が部屋に帰ってきた。
「なんで、二人とも裸なの?」
実は先に出た私が、部屋から車イスと着替えを、浴室へ持って行く予定だったが、美奈子の姉と話をしている内に、私が失念していた。
事情が分かると、皆に笑顔が戻った。
下僕が浴室に置いてきた道具や服を取りに戻る間、美奈子の姉は妹にメイクを始めた。
手際よくメイクアップしていたので、いつも美奈子の面倒を看ているのがわかった。
仕上げにドライヤーで髪を整える様子を、私は戻ってきた下僕と眺めていた。
姉は妹のメイクを終えると、部屋から出て行こうとしたので、
「良かったら、ご覧になりませんか?」
と声をかけた。
私の下僕を落札した彼女が、妹とセックスする様子を見て、どんな反応をするのか、興味があった。
「よろしいのですか?」
と訊いて来たので、
「もちろんです」
と私は答えた。
美奈子は、姉の前でセックスをする事に、戸惑っていたが、浴室で私が下僕の頬を平手打ちした事を覚えていて、何も言わなかった。
私達は、ベッドの横に置かれた二人がけのソファに腰かけ、美奈子の上に覆い被さる下僕の様子を観察した。
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