《過去の私》
私は性欲を感じたことがありません。
周りが性へ目覚めていく中、私には何もありませんでした。
どうしてなんだろうとずっと悩んでました。
そして私は、AVを観てみることにしました。
深夜にお布団のなかでこっそり観るAV。
…私はセックスに嫌悪感を抱くことしかできませんでした。
不快としか感じられないAV。
しかし偶然、SMモノのAVに出くわします。
有刺鉄線を張り巡らされた女性。
そこにスタンガンで電流が流される画。
動けないように拘束された女性。
そこに鞭を打たれ続け、全身が真っ赤になる画。
セックスも性器の露出もない、SMモノのAVに私は驚きました。
幼少期より憧れ続けた拷問。
けれども現代日本では叶いもしないと諦めていた拷問。
それと近しいものが繰り広げられていたのです。私の被虐心は大いに掻き立てられました。
そして夜な夜な布団の中で、SMモノのAVを観る生活が始まります。
ただしセックスや性器が出てくる日本のAVは観ることができず、海外のAVばかり観ていました。
SMへの憧れは膨らみ、被虐欲が出てくる一方で、性欲は一切沸き起こらず、嫌悪感だけが残りました。
当然、処女だった私。
「実際にセックスをすればこの感情は変わるのでは」と、知り合いと行為に至ります。
しかし性的快感は一切得られず、むしろ冷めていくばかりでした。
性欲は無いのに被虐欲は溢れている、それが過去の私でした。
※元投稿はこちら >>