今度は別の男性の話。
その日は何度かプレイした事のあるM男さんと、デートを楽しんでいた。
私は敢えて、露出の多い服を着て行く。
移動は、彼が運転するクルマ。
助手席に座る私の胸元や太ももを、ジロジロ見ている視線が熱い。
車内での会話は、他愛の無い世間話だが、彼はどこか上の空。
「あぶない!」
私の大声に、男は急ブレーキをかけた。
危うく、事故になりそうな状況だった。
男は顔面蒼白で私に
「大丈夫ですか?」
と訊ねてきた。
「私は大丈夫だけど、ちゃんと運転してね」
と優しく諭すと
「すいません」
「気を付けます」
と言って、その後は無言でドライブする事になった。
目的地はショッピングモール。
週末でもないのに、人は多かった。
歩く時は並ばず、必ず私が斜め前に出る。
店内では、露出の多い私に、無言の視線が集まる。
彼も他人の視線を感じて、私が屈んだり、しゃがんだりすると、その視線を遮るように、私の近くに寄り添う。
献身的なボディガードの気持ちに、私の意地悪な欲望が萌える。
広いモールで迷ったフリをして、彼の前で他の男性客に声をかける。
「このお店、どこか分かります?」
モールの案内図を、胸元近くで広げて訊ねると、男性客は覗き込むように、顔を近づけてくる。
そんなヤリトリを傍らで見ている彼は、不機嫌なオーラを発している。
「ありがとうございます」
道案内してくれた男性客に、笑顔でお礼を言うと、彼は私に密着してくる。
「ボクが案内します」
と言うので、私は彼を睨み付け、
「余計な事をしないで!」
と厳しく言い放つ。
店で私が買い物した物を、両手に抱える彼の前で、私は男性客や男性店員に声をかけては、挑発的に身体を近づけた。
彼の表情に、悔しさと悲しさが滲み出ていて、凄く興奮した。
買い物を済ませた帰り道。
広い公園を見つけたので、駐車場にクルマを停めて、休む事にした。
彼も疲れて不機嫌そうだったので、日が暮れるまで車内で過ごした。
その後、二人で公園内を散歩した。
なん組かいた親子もいなくなり、街灯のあかりが点々と灯る中を歩いていると、テニスコートが見えた。
私は自分から、彼の手を握り、茂みに囲まれたフエンスまで連れて行った。
乱暴に突き飛ばすと、彼は金網に手をついて、私は背後から密着した。
「な、何を、」
戸惑う彼の背中に、私は自分の胸を押し付けて、後ろ向きの彼に背後から話しかけた。
「お疲れさま」
と言って、私は彼の無防備なお尻を、ズボンの上から撫でた。
「あぁ、」
緊張して硬くなっていたお尻が、徐々に和らぎ、私が押し付けているオッパイには、彼の体温が上がるのを感じた。
「どう?」
と訊ねると
「ぁぁ気持ち良いです」
と喘ぎ混じりに答える。
「ぁぁ、お胸が、柔らかいぃ」
と言うので、
「オッパイでしょ?」
と言うと、
「は、ハイ、オッパイが気持ち良いです」
と言い直した。
「誰の?」
と訊ねると
「姫様のオッパイです」
と答えた。
「今日は、色んな人に私のオッパイをジロジロ見られたけど、どう思った?」
と訊ねると、彼は沈黙しながら身体を震わせていた。
後ろ向きで暗がりと言う事もあって、彼の表情は見えなかった。
パシッ、っと、周囲に音が響くほど、強くお尻をスパンキングすると、
「あぁ、」
と喘ぎながら、彼は膝から崩れた。
「ちゃんと立ちなさい!」
と言うと、彼は金網を握り締めながら、よろけるように立ち上がった。
「どう思ったの?」
私は厳しい口調で詰め寄ると、
「悔しかったです」
と言葉を詰まらせながら答えた。
「どうして?」
と訊ねると、
「姫様が目の前で、他の男と話をするのが辛いです」
と答えた。
「ヤキモチ?」
と訊くと
「はい、姫様の事は信じてますし、大好きなのに、ボクは、」
と、言葉を詰まらせた。
従順に気持ちを吐露する彼に、私は興奮した。
※元投稿はこちら >>