昨日の仕事についてお話します。
午後からお店に出て、昨日もサンタコスプレを着るよう言われました。
朋美さんともう一人、普段は夜のシフトでアルバイトをしている専門学校に
通う女の子がいました。
イブの夜は彼氏とデートとかで欠勤したため、急遽私が夜まで働くことに
なったのです。
初対面ではありませんが、ゆっくり話したことはありませんでした。
「川村さんっていいとこの奥さんって聞いてたけど、ずいぶん大胆ですね。」
サンタの衣装をジロジロ見ながら蔑むような気配が伝わってきました。
彼女はコスプレなどせず、自前の服に名札を付けた普段と変わらない服装です。
「私だったらこんなコスプレ恥ずかしくて出来ないわ。パンツが見えちゃいそう。」
のっけから毒のある言葉を掛けられ、私は委縮してしまいました。
「涼子ちゃん、意地悪いわないの。この服、昨日はお客さんの間で
大好評だったのよ。」
朋美さんの言葉に私は涼子さんに私の変態さを話してしまったのかも
知れないと思い、ますます小さくなってしまいます。
ちょうどお客さんが来ない時間帯で、私には針の筵でした。
涼子さんが私を快く思っていないのには理由がありました。
夜来る男性客が涼子さんを見て、何だミニスカートじゃないのかと
何度も失望したそうです。
昼間の店員はいないのかと聞かれたことも一度や二度ではないそうです。
「川村さんのせいで迷惑してるんですよ。私まで同類と思われちゃうわ。」
涼子さんの言葉が胸を刺します。
「いいじゃない、亜希子さんはこう見えても大学の頃は引っ込み思案で
おとなしかったのよ。せっかく積極的になれたんだから大目に見てあげて。」
朋美さんがそんな言い方で涼子さんをたしなめます。
結局、私は朋美さんと涼子さんの目を意識しながら接客を続けました。
変態晒しマゾが身に付いた私は、二人に見張られていることさえ快感に
転化してしまいます。
夕方になるとイブの日と違って男性の一人客も結構来店しました。
パンチラしていやらしい目で見られるのが止められなくなりました。
必要以上に接近し、時にはむき出しの脚を擦りつけたり、品物や代金の
受け渡しに手を握ったり…
朋美さんはそんな私をニコニコ見ていました。
涼子さんも初めは不機嫌そうでしたが、最後は諦めたのか、閉店した後に
「川村さんがそんなに見られたがりなんだったら仕方がない。」
みたいなことをいってくれました。
朋美さんは理解者なのではなく私をペットのように思っているかも知れません。
涼子さんには呆れられています。
今日なんか「亜希子さんが大好きよ。これからもずっと一緒に働きたいわ。」
とか「亜希子さんの彼氏って腕のいい調教師ね。慎み深くて真面目だった
亜希子さんをこんな変態にしちゃうんだから。」
変態という言葉も当り前のように出てきます。
そして優しい言葉と意地悪な言葉を代わる代わる掛けるんです。
「トイレでの破廉恥行為はもうだめよ。」と言いながら、いきなりスカートを
捲られました。
「あら、今日はパンツを穿いてるのね。彼氏に許可はもらってるの?」
朋美さんは容赦なくからかいます。
朋美さんの悪戯に顔を赤らめ、俯いているのを可愛いとも言ってくれます。
私は朋美さんの態度に怯えながら、優しくされると喜び、だんだん朋美さん
から離れられなくなっています
※元投稿はこちら >>