あの日から,優子との繋がりがまた深くなった気がします。
「優子‥」
「何?」
「結婚しようか。結婚して欲しい。」
「ダメ!奥さんがSM倶楽部の女王様なんて‥」
「今じゃなくて。その‥返し終わったら。」
「良いよ。無理しなくたって。」
「好きだよ。優子の全てが。」
「私も。」
「優子以外,考えられない。」
「そんな事言ってわからないわよ~。私よりもっとピチピチの優しい女の子が,現れるかも知れないわよ。」
「ううん。優子以上はいない。」
「私よりもっと祐一の事,喜ばせてくれる女が‥」
「優子が良い。」
「祐一‥」
「正直に教えて。あといくらあるの?」
「言えない。私の問題だから。」
「俺の問題でもある!早く優子と一緒になりたいんだ。」
「祐一‥」
「教えて。いくらある?」
「あと,200ちょい‥」「本当に?」
「本当だよ。」
「もっと多いのかと思ってた。」
「これでも,結構,返したんだよ‥。」
「週末,一緒に俺の家に行こうよ。」
「え~!嫌だ。」
「何で?」
「だって‥」
「何で?」
「だって,祐一と一回り近くも違うし,バツイチだし‥」
「そんなの関係ないよ。」
「関係あるよ。息子をたぶらかした女が‥って見られる。」
「うちの親は絶対,そんな見方はしない!」
「でも嫌だ‥」
「頼む。」
「何で?そんなに急がなくても良いじゃない。」
「早く一緒になって。優子にその‥仕事止めて貰いたいんだ。」
「だって。ごめんね。祐一が辛いのはわかってるけど,お金が‥」
「だから一緒に,会って欲しいんだよ。」
「なんで?」
「親に借りる。」
「嫌!絶対,嫌!」
「じゃあ,一人で行ってくる。」
「何て言って借りるの?」
「そのまま。ウソついても仕方ないし。優子が作った借金じゃないんだから,恥ずかしがる事ないよ。」
「嫌。お願い止めて。一生,祐一の親の顔,真っ直ぐ見る事できなくなっちゃうよ。」
「もちろん仕事の事は言わないよ。」
「当たり前よ。」
「優子,うちの親をバカにしないで。きっと上手くいくから。」
「もしも,祐一の親に怒られて,別れろ!って言われたら,祐一どうする?」
「絶対そんな事ないけど,もしもあったとしたら親子の縁を切る。」
「切れる?」
「うん。親より誰より大切な人だから。」
「わかった。でも‥」
「大丈夫だから。」
「祐一‥ありがとう。」
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