「あんた,とっても素直で良い子だね‥どんな育て方したら,あんたみたいに良い子に育つのかお母さんに将来の為に聞いてみたいよ。」
「そんな事‥」
「人を好きになるって‥あんたみたいに何も考えず一途になれたら,凄い嬉しかったし,伝わってきた。」
「僕は,自分に自信がなくて,ただ好きになったら美優さんしか考えられなくて‥」
「ありがと。」
「今いくつ?」
「21です。」
「若いね‥無限の可能性を秘めてるよ。」
美優さまが笑いながら言ったので,つられて笑ったのでした。
「私は32‥ひとまわり近くおばあちゃんだよ。」
「そんな事ないです。」
「でも,実際そうなんだから。明日,仕事は?」
帰るのが嫌で
「大丈夫です。」
とだけ言ったのでした。
「何時から?」
「帰りたくないです。一緒にいたい‥」
「でも,仕事が。」
「大丈夫です。」
「私も。一緒にいたい。」
「美優さん‥」
「サマでしょ。」
笑いながら言います。
「美優さま。」
「Mなの?」
「わからないです。ただ,いつも妄想の中で,年上の美優さまの様な女性にその‥」
「そうなんだ‥」
「はい。」
「令子さんはどうだった?」
「正直言うと,苦痛でした。犬の振りさせられて‥」
「そう言うのは好きじゃないんだ?」
「わからないけど,美優さまが相手だったら好きかも知れません。」
「あんた本当,可愛いね。忠犬ハゲって感じ。あ,ごめんね。」
「良いんです。面と向かってハゲって言ったのも美優さまが初めてでした。いつも劣等感みたいなのを感じてたけど,あまりにもあっけらかんと言われて,気にしてたのがバカみたいに思えました。」
「そう。私ズケズケ言うからね‥太った人にはブタ!とかって。あとは?」
「え?」
「妄想の中の女王様はどんな事してくれるの?鞭とか,ロープとか,蝋燭とか?」
「いえ‥痛いのとかじゃなくて,美優さまみたいにネチネチと言葉で責めて‥」
「そうなんだ‥」
「はい‥」
「浣腸とかは?」
「考えた事ありません。」
「汚いのとかも嫌い?」
「わかりません。」
「そう?私もスカトロとか汚いのはあまり好きじゃないけど,過程は好きなの。凄くジメジメしてイヤらしくて‥」
「僕もです。なんて言うか,淫靡なって言うか‥」
「気が合いそうね。」
「はい。」
「Sとかできる?」
「わかりません。」
「私,たまに本当にSなのかなって思うの。もしかしたらMなのかもって。」
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