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2022/09/17 18:39:52
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15年前、離婚後に亡くなった先妻の墓詣りに初めてやってきた俺。
俺38歳、先妻35歳、娘10歳で離婚し、娘の親権は俺がもらった。
離婚理由は先妻が犯されたこと。
パート先の変態野郎に言い寄られていたが断り続けていた先妻だったが、無理やり手籠めにされ、その様子を撮影されて脅されて関係を強要された。
断り続けたら、卑猥な写真をばら蒔かれた。
無理やり施された縄化粧で、バイブが挿さった陰部を開脚で晒していた。
恥辱折檻を耐え忍ぶも、女の悦びを知る35歳の人妻は、その快感に悶絶乱れ、ついには浅ましくヨガってしまう姿を晒していた。
夫にしか見せないビラ肉を丸晒しにされ、性玩具に飼い馴らされ、自分の意志とは裏腹に身体と心が堕ちていた。
悔しそうに快感に屈し、甘美な愉悦に蕩けていた。
乳首には洗濯ばさみ、陰部にはバイブ、上品と評判の人妻のあまりにも悲惨な写真は、先妻からすべてを奪った。
離婚して実家に引きこもり、その後、自ら人生の幕を下ろした。
もちろん、俺はその男を社会的、経済的に葬り去った。
離婚以来初めて訪れた先妻の生まれ育った町。
懐かしい先妻の実家の前を通り過ぎ、乾物屋の脇の路地は人がやっとすれ違える小径で、それを抜けると、小さな白い教会がある。
木製の白く塗られた塀は朽ちかけ、教会の裏で娘が幼い頃に遊んだ滑り台はあったが、ブランコはもう無くなってた。
その教会の前を右に曲がり、小径をしばらく歩くと先妻の実家の菩提寺がある。
先妻の実家の墓に線香と生花を手向け、娘が嫁いだことを報告した。
「あいつ、嫁いだよ。ほら、綺麗な花嫁姿だろ?」
スマホを墓石にかざして、先妻に娘の花嫁姿を見せてやった。
墓石の向こうに、先妻の笑顔が見えたような気がした。
暫く、娘の話をして、手向けた線香が半分くらいになった頃、
「俺は今、新しい嫁さんと暮らしてる。再婚して、まもなく中学になろうという娘を、お前の後を引き継いで立派に育ててくれたんだ。」
先妻のお礼が聞こえたような気がした。
暫く墓石を見つめ、最後、墓石を軽く撫でて、
「じゃあな…俺は、もう、ここへは来ないよ。お前の実家にも顔を出してない。お前に会うのも、今日が最後だ。さよなら…」
先妻の墓に背を向けて歩き出したら、
「さようなら、あなた…」
と聞こえたような気がして振り返った。
そしたら、寂しそうに笑った先妻の幻が消えていった。