2020/12/08 22:53:54
(U5r6KhJO)
はちさん、レスありがとうございます(嬉)
つづき
「くしゅん」
一人全裸で歩かされていた彼女が、くしゃみをした。
「少し冷えたのかも知れませんね」
と言うと、
「寒いのか?」
と尋ねると、
「大丈夫です、ご主人様」
と彼女は答えた。
避暑地の遊歩道には、時おり涼しい風は吹くものの、全裸の彼女には寒かったのかも知れない。
「今夜が本番なんだから、今から風邪をひいたらダメよ」
と言ったら、
「じゃあ、そろそろ帰ろうか?」
と男が言って、来た道を戻る事にした。
「良かったら、私達のコテージで、休んで行かれますか?」
と二人を誘ってみた。
「せっかくだから、お言葉に甘えさせていただきます」
と男は答えた。
「じゃあ、お風呂と朝食の支度をしなさい」
と命令すると、私の下僕は
「YES MOM」
と返事をして、先にコテージへ走って行った。
「なかなか元気な奴隷ですね」(笑)
と言われたので、
「あの子の取り柄は、元気だけですから」(笑)
と言って謙遜した。
「姫様は、入会して何年ですか?」
「私はまだ3年程度です」
「そうですか、もっと前からいたように思いましたが」
「スタジオでバイトしてましたから」
「あぁ、それで!」
「ここって、会費が高くて、なかなか会員になれなくて」
と言ったら笑われた。
「貴女のトシで、姫様の称号を貰うなんて、異例中の異例ですからね」
と、男は余裕を見せてきた。
「結婚は?」
「まだ考えてません。私なんて、一生独身かも知れませんから」
「ご謙遜を、」
と談笑して、コテージに着いた。
(彼が出迎えに出てないって事は、料理中かな?)
と思って二人をエスコートして、室内に入ると、中から甘いフレンチトーストの香りがしてきた。
「浴室は、そちらですので、ごゆっくり」
と言って案内すると、私も手を洗って、キッチンを手伝った。
浴室からオンナの呻き声が聞こえた。
(他人のコテージで、エッチするなんて、遠慮のないS男だな)
と思いつつ、昨夜の残り物を使って、簡単な料理を作った。
料理が完成したので、下僕に二人を呼びに行かせようとしたら、男が一人で戻ってきた。
「いやぁ、すいません。長湯してしまって」
「あんまり気持ち良くて、つい」
と男は、上機嫌な様子だった。
テーブルに座った男が、料理に手をつけ始めたので、
「彼女は?」
と訊ねると、
「すいません。ちょっと浴室を汚してしまったので、今掃除をさせてます」
「せっかくのお料理が冷めては勿体ないので、私達だけで始めましょう」
と男は私達のコテージで仕切り始めた。
(エゴイスト)
と思ったが、メンバーでは珍しくないタイプだったので、私は席につくと、
「アナタは掃除を手伝って来なさい」
と下僕に命令した。
S男とS女、二人が差し向かいで話をするのは、調教自慢。
男は、これまでの過酷な調教を自慢し、私はフェミニストに育てた下僕を自慢した。
年季の違いは明白だったが、調教スタイルの違いを、色々と知る事ができた。
男は私をオカズにでもしているかのように、頭から胸まで舐め回すような目で見つめてきた。
「私も、貴女みたいな人にだったら、仕えても良い気がしてきましたよ」
と冗談を言った。
「意外と私の調教も厳しいですよ」
と牽制した。
「言葉遊び」の中から、相手を計るのが、SM。
先輩相手の攻防に、私も気合いを入れていた。