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成人の日に

投稿者:りな ◆0jVt1ao7Gw
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2020/01/15 05:11:57 (KwVo2Mkc)
翌日に成人の日を控えた連休二日目。

私はSMサークルで知り合ったサトコ(仮名)の家へ行った。

高級住宅街の中にある豪邸は、とても静かで、匂いも独特。

庶民の私には、こういう雰囲気が、少し苦手だった。

塀の内側は別世界。

災害孤児だったサトコが暮らしているとは思えないような家に、私は圧倒されていた。

行儀見習い中の彼女を応接室で待つ間、サトコの養父母と共通のライフワークであるボランティアの話に花を咲かせていた。

しばらくすると、習い事を終えたサトコが来て、私を見ると、子供みたいにはしゃいで、ハグをしてきた。

養父母の前で、納会の後の話をしていると、二人は微笑みながら、サトコを見つめていた。

養父にとっては別世界の話。

庶民だったサトコと養母と私の女子トークに、養父はオーバーに反応していた。

夕食後、使用人さん達が別棟に帰ると、私は家族と入浴する事になった。

広い脱衣所で、四人で服を脱いでいると、養母は夫の脱衣を手伝っていた。

私とサトコは、二人の邪魔をしないように、先に浴室に入った。

広い浴室はガラス張りで、ライトアップされた中庭の芝生が、ゴルフ場の浴室みたいに思えた。

洗い場で身体を流すと、夫妻が入って来た。

威厳のある大きな身体に、立派なイチモツを揺らしながら近づいて来た養父に、思わず見とれてしまった。

サトコに促され、洗い場を二人に譲ると、彼は私の身体を見ながら、
「りなちゃんは、いつ見てもキレイだね」
と言われた。

誉められ馴れてはいたけど、社交辞令でも嬉しかった。

会社だったらセクハラ発言だけど、オチンチンとは呼べない立派なイチモツを下げた殿方を前に、私のオンナの部分が疼いていた。

(誘われたら、どうしよう)
と、自意識過剰な妄想が過った。

裸になっても漂う気品が、夫妻から伝わって来た。

すっかり二人に見とれていた私に、サトコがちょっかいを出してきた。

「お姉ちゃん、ワタシの事も見てよ」
と、22歳の大人とは思えない幼さで、甘えて抱きつくサトコ。

「りなさんを困らせては、いけないよ」
と、サトコを諭した養父の声が、浴室に反響して、私の欲望を掻き立てて来た。

悔しいけど、ベテランのS男との格差を実感した。

目には見えていながらも、何かが見えていない。

そんなオーラを漂わせる男性を目の当たりにして、サトコや奥さんには言えないオンナの自分に気づいた。



つづく
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投稿者:りな ◆0jVt1ao7Gw
2020/01/24 05:39:10    (2bN/oS9L)
「やめて、やめて、」
「取らないで、取らないで、」

妻は娘に懇願していた。

縛られた妻は、消え入りそうな声で、夫を寝取ろうとしている娘に訴えていた。

後で聞いた話によれば、彼女が結婚する前に付き合っていたオトコは、かなりのクズで、さんざん弄ばれていたらしい。

家出娘だった彼女を自宅に連れ込み、嫌がる彼女をレイプしては、その様子を撮影してネットに投稿したり、仲間と輪姦してみたり、AVに出演させたり、悪虐非道の限りを尽くしていたらしい。

男達が逮捕されて、自由になったものの、親に見捨てられて、自ら風俗店で働きながら、一人暮らしをしていたという。

男に騙されては、稼いだお金も持ち逃げされたりして、人生に絶望していたところを、夫に救われたという。

手首には深く切った痕跡が、いくつもあった。

何度も傷ついた心と身体。

二度目の流産の後は、本気で生命を絶とうとしていたという。

そんな彼女が、最後に選んだ相手が、ネットで知り合った彼。

自分の運命を呪っていた彼女にとって、SMを体験するぐらいの事は、何の躊躇いもなかったらしい。

しかし、育ちの良い彼に身体を許している内に、彼女の心の中に希望が芽生え、人生をやり直す気持ちになれたという。

もちろん結婚には、多くの障害もあったが、気づいた時には、互いに無くてはならない関係になったらしい。

結婚してからも嫁として、夫の要求には何でも応えてきた。

嫌いだったセックスも、夫のおかげで好きになれた。

一度は夫の子供も懐妊したものの、不注意か何かで流産してしまい、母体へのリスクを案じた夫は、卵管結束による不妊手術も勧めていた。

まもなく40代となる彼女は、まだ出産する事は、諦めていなかった。

サトコ(仮名)を娘にした時は、本当の娘と思って、必死に頑張って[母親]を装ったらしいが、娘が夫に特別な感情を持っている事に気づいてから、再び闇が心を支配した。

陰湿なイジメが虐待に発展し、二人と一緒に暮らすのは無理だと考えていた時に、知人にサークルを紹介され、本格的に夫婦でSMを始めた。

被虐が彼女の狂暴性を抑えて、夫の命令を寵愛と理解できるように成長した。

男女同権の現代では、封建的なSMは[変態]の謗りを受けるが、Mに目覚めた彼女は、主人に支配される悦びを知った。

主人の調教で、自傷する事は減り、厳しい夫婦のルールに背いては、自ら罰を求めるようにもなった。

妊娠しても子供を産めない妻は、夫が他の女とセックスをする事だけは嫌がっていた。

子供を産めない劣等感を持つ彼女が、娘に夫を寝とられるのは、何より屈辱だった。

娘が夫の子供を産めば、嫁としての責任も果たせない自分は捨てられる。
と、思っていたのだろう。

娘に射精し終えた旦那は、私達に嫁の話を聞かせてくれた。

気になった私は、娘が子供を産んだら、嫁をどうするのか訊ねたら、
「家内は家内」
と答えた。

もし、娘以外のオンナに子供が出来ても、嫁を手離す気はないと断言した。

若い女に乗り替えたがるのが、男のサガだと思っていたが、こんな古風な男もいると知って、私も安心した。

私が呼び出したM男くんは、付き合っていたカノジョに浮気がバレて別れたばかり。

旦那の話は、良い勉強になったと思った。


屋敷を出た後、M男くんが私に話しかけてきた。

「りなさんの都合が良ければ、また僕を調教して下さい」

言われ馴れてるはずの言葉だったけど、その日は重く聞こえたので、私は即答を避けた。

その夜、私は携帯からサトコの名前を消した。


おしまい
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投稿者:りな ◆0jVt1ao7Gw
2020/01/24 20:58:05    (2bN/oS9L)
【噂話】
屋敷には「開かずの間」という部屋があるらしい。
実際には見てはいないけど、閉ざされた扉の中には、木造の「座敷牢」と呼ばれる牢屋があって、その中に入れられた者は、生涯外には出られないと言われている。
SMサークルで流れる噂なので、真偽は定かではないが、こうした噂もあながち嘘とも言えない雰囲気のお屋敷でした。

呪いとか、オカルトみたいな物が好きな人もいるから、SMは楽しいのかも知れません(笑)
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