JK1年の時のことです
7月でした。両親が突然離婚する事になり、私は混乱していました
あまりに慌ただしく、はっきりと話す間もなく、協議を進める上で必要らしく、父も母も家にあまり帰らなくなりました。
真っ暗な家に一人でいるとどこまでも沈んで行きそうで、私は学校帰りに公園のベンチに座って夜まで過ごすようになりました。
友達といると、友達には帰る家がある事が、余計に孤独を見せられているような気持になり、一人でいる事が多くなりました。
そうやって過ごしていたら、ある日の夕暮れに、年輩の男性が隣に座って来られました。
話しかけられましたけど、私の心が沈みきっていたためか、周りに風景と同じにしか感じていませんでした。
普通なら、夜、公園のベンチで隣に男性が座ったら、避けるように去ると思います
でも、私の沈みきった世界は、何も感じませんでした。
しかし、その方の言葉に「うちには悩みを抱えた高校生が来て、不安を置いて行くよ」という言葉が耳に入って来ました。
「映画を見て行かないか?」たぶん家に帰りたくないんだろう?と言われたんだと思います。
私は自然と付いて行きました。
都内某所とは思えない庭の広いお屋敷でした。
そのリビングにあるホームシアター、ソファーに座り紅茶を頂きながら、映画をみました。
それは出だしから古いポルノ映画でした
男性を見ると「大人の恋愛映画だよ」あとは君も理解できる階段を上るんだ、そんな事を言われたような気がします。
全くそんな事に免疫のなかった私は帰ろうと何度も思いましたが、そのためには男性の前を通ってドアを開ける必要がありました
何度も何度も葛藤するうちに、映画がプロローグから本編が始まっていたんです。
心の中では立ち上がっていても、実際にはソファから立つ勇気がありませんでした
そうするうちに、画面上で繰り広げられる卑猥な場面に気持ちがざわついていました
あれだけ沈んでいた心が、台風が近づいて来る時のうねりのように大きくざわつき始めていたんです
免疫のない私にはあまりにショッキングなシーンで始まりました。
どんな経緯かわかりませんが、歯の治療に訪れたきれいな女性が、麻酔され、先生に服を脱がされていたんです。
男性は隣で平然と見ておられていて、私も平然としたフリをすればするほど心はかき乱されていきました
緊縛、鞭、蔵の中で全裸にされて調教されている姿、全てが私の想像を超えていました
1作映画を見ただけで、私は心が疲れてしまいました
でも、すぐに二作目が始まってしまいました
かわいらしい女優さんが夫婦に誘拐されて、犯されるシーンでした。
女優さんはバージンでした
そして新宿か渋谷の人込みに車が停車して、マジックミラーガラスの車内から外は丸見えでした
そんな中で女優さんは全裸で緊縛され、責められているシーンで突然男性が「あのヒロインは君だ」と言われて
私の中にその言葉にショックを受けました
男性は耳元で「ヒロインは本当に嫌がっているのか?」「いやならなぜ抵抗しない」「ヒロインは何を期待しているのか?」
耳元で次から次へと投げかけられる言葉、その言葉に誘導されるように、いつしか私はヒロインの気持ちを考えるようになり、
いつしかヒロインに同化するように仕向けられていたんです
男性が身体に触れた時に、私は嫌悪や抵抗を感じる前に、鳥肌が立ってしまいました
今まで経験した事のないような、全身総毛立つような強烈な鳥肌でした
あまりの強烈な感覚に放心していると、男性の手指が、胸元から、スカートの中から、私の恥じらいの根を掴まれていたんです
放心している隙が長かったのか、男性が素早かったのかわかりません
でも、気づいたら乳首とクリトリスを直接摘ままれていたんです
そして耳元で、女優さんの気持ち、「あの女優さんは街の人々に恥ずかしい姿を見られたいんだよ」
指と耳元への言葉で、私の心は追い込まれて行き、女優さんが感じ果てる姿を見つめながら、私も逝き果ててしまいました