私(35歳)は、夫(46歳)と11歳差の夫婦です。
結婚してからもずっと優しくて大好きな夫だけど、数年前に彼から「寝取られ性癖」の告白をされて、正直、最初は頭が真っ白になりました。
でも、夫のことが本当に好きだから、少しずつ受け入れて、スワッピングや乱交、貸し出し……そんな経験を重ねてきました。
最初は「夫のためだけ」に我慢していたはずなのに、いつからか私自身も他人に抱かれる瞬間の熱さや、夫が見ている視線に体が勝手に反応するようになってしまって。
恥ずかしいけれど、感じてしまう自分がいました。
でも夫は最近、「もっと淫らな君が見たい」「もっと壊れた君が欲しい」と言い出すようになって……。
私にはまだ、その「もっと」がどこまでなのか、想像もつかないほど深い気がして、怖くもあり、でもどこかで疼いてしまう自分がいました。
そんなときに夫がネットの掲示板で知り合ったのが、自らを「調教師」と名乗る〇〇さんという方でした。
夫は興奮しながらメールを見せてくるのです。
『私に任せれば、奥様を本物の淫らな雌に仕上げますよ』
そんな文面を読むたびに、夫の瞳がギラギラと輝いていて……そして私の中にも、知らない熱が灯るのを感じてしまいました。
夫に「調教師に預けてみたい」と言われたとき、私は即座に「嫌よ」と答えたんです。
今のままで、私は十分幸せだし、こんなに恥ずかしいこと、もうこれ以上は……と。
でも夫は諦めなかった。
夜ごと優しく、でも執拗に囁き続けて。
「君がもっと乱れる姿が見たい」
「君が他人に壊されていくのを、僕はちゃんと受け止めるから」
そんな言葉を繰り返されるうちに、私の中の「拒絶」が少しずつ薄れていって……。
そして、ついに。
2ヶ月かかって、私は頷いてしまったのです。
〇〇さんと初めて会ったのは、ホテルのラウンジでした。
50代半ばくらいの、すごく落ち着いた紳士的な方。スーツも上質で、声も低くて穏やかで……正直、想像していた「怖い人」とは全然違いました。
だからこそ、逆に怖くなったのかもしれません。
この人が本気で私を「変える」のだと思うと、膝が震えました。
打ち合わせが進むにつれて、〇〇さんは静かに、でも確実に核心に迫ってきました。
「私は調教師です。ですから中途半端な気持ちなら、今すぐお帰りください」
その言葉に、夫は目を輝かせ、私は息を呑みました。
でも、なぜか……帰ろうとは思えなかった。
むしろ、この人に身を委ねたら、本当に「戻れなくなる」のかもしれないという予感が、私の奥底を甘く締め付けたのです。