「あの……すみません……お手洗い……貸して頂けませんか?」
俺が夕刊を取りに庭先の郵便ポストを開けた時、背後から女の子にか細い声で話しかけられる。
ここは閑静な住宅街、周りにはコンビニなどのトイレが借りられるお店なども無い。
女の子は顔を赤く染めて俯き、少し前屈みになりながらモジモジしている。
(ははーん、急に催しちゃったのかな?
……少しからかってやるか。)
「ん?
おしっこしたくなったのかい?
少し戻れば公園に公衆トイレがあるよ。
駅まで我慢すれば駅にもトイレあるし……。」
公園のトイレは水道管工事で今日から使用禁止になっている。
駅まではここから歩いて10分以上かかる。
(ぐふふっ、10分もとても我慢出来ないって感じだな。)
「どうしても我慢出来ないって言うならウチのトイレを貸してあげても良いが、見ず知らずの人をウチに上げる訳にもなー……。
取り敢えず学生証見せてくれる?」
一輝は太ももをこすり合わせながらモジモジしている貴女を、ニタニタと薄笑いを浮かべながら眺めている。
【下校中急におしっこしたくなった貴女に難癖付けて時間を稼ぎ、更に恥ずかしい思いをさせちゃうイメです。
少しマニアックなイメですが、興味ある方は気軽にお入りください。】