イメプレ

『それって、エッチを経験したいってこと？　　俺と？

本気で言ってる？焦らなくてもいいし、俺じゃなきゃダメってことでもないと思うけど。

初めてなんでしょ？

一番好きな人にあげたら？』

（ちょっと、ロマンチックを夢見る少女漫画のような臭い科白をはく。
今の中学生の性に対する考えが、まったくわからなかったし、さすがに中学生はまずいだろうと理性が働く。）


【眠くなったらおっしゃってください。】

「あ、あの、ね？ひなの、おにいちゃんとだったら、いい…」
俯き顔を赤くするひなの。

「おにいちゃん、かっこいいし、大人だし、その…その…」
もじもじしているところがかわいくなっていく。

（ありがとうございます。まだ大丈夫です！）

女の子からここまで言われると、さっきの理性はどこかに吹っ飛び、

ひなのの両頬を優しく両手で挟んで、上を向かせる。

ちょっと、意地悪するようにしばらくひなのの顔をみる。
目をぎゅーと閉じ、微かに震えている。

可愛い！

そっと、唇を重ねる。

（このあとは、どうしたらいいだろう？
どこに行けば？
まさか、このまま外で？
ホテルなんてあったかな？）
頭の中が目まぐるしく回転しながら、セーラー服の上から、やさしく胸に手をおく。

「ん、ちゅ…」
唇と唇が重なり合って、すごく長い時間に感じた。

「おにいちゃ…ん、す、すき…」
ぎゅっと抱きしめると、成長期の胸がぐいっとあたる。


「あ、あの…知識は、あ、あるから…漫画で読んだし…」
小さな声で答えていくひなの。

とりあえずおにいちゃんは車でこっちに戻ってきてたからそのまま助手席に乗せられて遠くに走り出します

（漫画で読んだから、か。
習うより、慣れろ、実践あるのみだよ、ひなの。）

近くに止めておいた車の助手席にひなのを乗せると、悪いことをした後のように、周りを見回して車を動かした。

助手席のひなのは、外を見つめていた。
そんな様子を、俺は運転しながらひなのを様子を観察する。

セーラーの膨らみと、スカートから伸びる脚。

ひなのの気持ちがブレぬように、ひなのの手をそっと握る。

山や畑を抜け、海に向けて車を走らせ、ラブホの駐車場に車を止めた。

誰の目に留まるかわからない田舎では、ラブホが一番安全だと考えたからだった。

ひなのを目を見てひなのの意志を確かめる。

覚悟はとうに決まっているようだと、二人で手をつないで、ホテルの部屋に入った。

セーラー服姿ではまずいだろうと、俺の大きめのパーカーをセーラー服の上から着せた。