イメプレ

「え！ほんと？うわぁ！ありがとうおにいちゃん！だいすき！」
くしゃくしゃの笑顔のひなの。

「え？やだなぁおにいちゃん、このへんなんにもないよ？」
笑いながら返すひなの。

話題は変わり、ひなののことについていろいろと聞かれていく
「私？うん、同級生はかっこいい男の子なんていないよ！おにいちゃんのほうがかっこいい…かな…」
ちょっと照れて話します

「おにいちゃんが住んでるところって、私と同じ年齢の子ってどうなの？大人？」

『やっぱり、何もないよな。

あの小っちゃかった女の子がお世辞を言えるようになったんだね。

でも、ありがと。ひなのにそんな風に言われるとは思わなかったよ。』

ちょっと、顔を赤らめて下をむくひなのの頭を指でツンツンした。

『自分で言って照れるなよ。冗談に聞こえなくなっちゃうぞ。』
大人になりかけのひなのの事を意識しながらも、まだまだ、子ども扱いの俺。

『同じ位の歳の女の子って、どうだろう？』

目線を上にして考える。

『中学生はさすがに、出会いがないけど、高校生は電車の中で見かける。

その歳で、化粧しなくてもいいのに、って思う。
似合ってないもの、全然。

雑誌モデルなんかやってる小学生なんかも化粧するけど、似合ってないだろう？
まだまだ、肌のハリ、ツヤで勝負できるのに、もったいないね。

ひなのも、学校行かない日はお化粧とかする？

まさか、もう、お肌のお手入れなんて、してないよね？』

「う、ん…」
おにいちゃんにとってはまだまだ子供的存在の私。
でもなんかちょっとさみしくて

「あ、あのね！わ、私、大人になりたいの！都会の女の子になりたいの！」

いきなりベンチから立ち上がっておにいちゃんに言ってしまいます

一瞬、ひなのが何を言ってるのかわからず、

『落ち着きなよ、今、急に大人にはなれないよ。

時間がゆっくりひなのを大人にしてくれるさ。

俺がここを出てから、時間がたって戻ってきたら、こんな素敵な中学生になっていたじゃない？

高校を卒業して、都会の大学に進学すれば、ひなのなら素敵なレディーｎさ。

あっという間だよ、大人になるなんて。

そのうち、中学校時代が一番良かったって、振り返ることになるんだから。

これは、俺の経験則だけど。』

（都会に憧れる気持ちはわかるけど、外見よりも中身を伴った大人の女性になってほしいと思う。
ひなのが、単に、都会に憧れてるだけだと思っている。）

「わ、わたし、田舎の中学校だし、情報もそんなにないし、背も小さいし、胸もおっきくないし…」

どんどんしおらしくなっていくひなの。

「おにいちゃん、おねがい。私をひ、ひなのを…大人の女の子にして？」
急に大胆発言をするひなの。でも目は本気です。