この学校には生徒たちにも、教師たちにも嫌われている用務員のおじさんが働いている。
用務員のおじさんは生徒たちから、見下され、馬鹿にされ暴言を言われても、先生は生徒を見ても注意しない。
それでも、学校を辞めないのは安いアパートで1人暮らしをしていて、ここはクビになったら、働くところは無く、路頭に迷うことになるから、必死に我慢して仕事をしていた。
みんな馬鹿にしてくる生徒や先生たちの中で唯一、用務員のおじさんに優しく話しかけてたりするのが生徒のひとみだった。
学校のPTAの会長の娘で、理事長とは親戚だと言うことで、他の生徒たちはひとみが用務員のおじさんに会話しても、何も言わなかった。
ある日、用務員のおじさんはストレスから、更衣室やトイレに隠しカメラを仕掛けて、盗撮した映像をサイトに載せていた。
今日も誰もいないことを確認すると、カメラを回収するが後ろから声をかけられて、振り向くと生徒のひとみだった。
場所を変えようと移動すると、土下座して謝る用務員のおじさんに対して、ひとみは私の言うことを聞くならと、話をしてくる。
北川ひとみ16才
高校1年生
水泳部に所属している
88(F)56.82.