イメプレ

【わかりました。
　宣伝については下に書いておきます。
　それを見てDMを送ったのがスレッドの本文なので、イメージが出来る様なら続けてください。

　こちらのプロフィールを書いておきます。
　身長158cm　普通体型　Fカップ　肩くらいまでの黒髪で偶に縛ってポニーにします。
　交際経験はなくキスも未経験。
　好きなお兄さんは25歳で会社員。小さい頃からの仲で妹の様に可愛がられてきました。
　最近では漸く女として見始めたのか、なんとなく向こうも意識しているみたいです。】



宣伝内容↓

《貴方の毎日、教えてくれませんか？
　
　ルポライターをしている、安藤礼二と申します。
　
　一人一人違う生活、人生…何をして、何を感じているのか？
　私はライフスタイル…というものに探求心があり、これまで様々な人達を取材し、追ってきました。
　皆、私に莫大な財産を与えてくれました。
　話を聞くだけでもその人の人生をある程度疑似体験する事も出来るし、とても楽しいものです。

　場所はこちらの自宅兼事務所で、年齢は問いません。
　ざっくりとしたイメージで言うと、テーブル間で対面に座り、インタビュー形式で進んでいく形です。
　何も気負う事はないですし、持ち物も特にありません。
　基本的にはこちらが主導で進んでいく取材ですので、万一言葉に詰まったり沈黙が続いても何ら問題はありません。

　正直、怪しいですよね？(笑)
　当然だと思います。

　しかし、信じてもらえるかはわかりませんが、私はこれまで50人ほどの取材実績があります。
　これまでは同年代くらいを取材していたのですが、よりライフスタイルというものを探求しようと、年齢不問にした次第です。
　勿論取材内容は厳密に保管させていただきますし、悪用の御心配はいりません。

　長々と失礼しました。
　少しでも御興味をもっていただいた方がいらっしゃいましたら、↓のアドレス宛に簡単なプロフィールを添えてDMを送信願います。良い出会いがある事を祈っております。

　～～～～＠～～～～
　安藤礼二　　　　　》

「へぇ…。
高校生…、それも一年生か、良いじゃないか…。」

久しく届いていなかったDMの通知音がなる。
悦びに震える気持ちを抑えながら、DMを開けば、年頃らしき少女からの取材依頼だった。

『坂口さんこんにちは。

DMありがとう。
確認させて頂きました。

素敵な恋もされているようで大変興味深い日常を送られているんだなと感じました。
むしろこちらから取材をお願いしたいと思うくらいです。

昨今の男女のあり方や、接し方、コミュニケーションの形などより詳しくお話をお伺い出来ればと思っております。

宜しければ今週の日曜日のお昼頃のお時間はいかがでしょうか？

坂口さんの経験や思い、願望を沢山教えてください。』

「こんなところか…。

そもそもこんな怪しいメッセージに対して連絡をしてくる子は独特な世界観を持っている。

私でよければ力になりたい、なんて子が多いからな…。

たっぷり楽しませてもらいたいものだ…。」

うっすら不気味や笑みを浮かべ、男は返事を送る。

『こんにちは。
　返信ありがとうございます。

　日曜日大丈夫です。
　たまたま学校終わりになるので制服でもいいですか？』

返信へ対し律儀にお礼まで述べる結菜。
服装の説明までしてくれる辺り、比較的育ちが良く、弁えているところが多い女の子‥なのかもしれない。

丁寧な宣伝文とはいえ、募集内容は普段見かけるものではない。二人きりの時点で抵抗があっておかしくない。
恐らく、この女の子は良くも悪くも「純粋」‥な人柄をしているのだろう。

彼氏はいなく、両思い？の様な相手がいるらしい。恐らく男側も結菜に対し何か美しさを期待しているのだろう。無垢な、美しさを‥

日程は決定‥　これまでで一番絶妙と言える青春‥　一体この子は貴方にどんな「治療」をもたらしてくれるのだろうか？

『もちろん結構ですよ。
お忙しい中、お時間を頂く形になってしまいますがよろしくお願いいたします。

住所は別途送信いたします。
連絡先も合わせてお送りいたしますので、万が一お困りごとが発生した際にはご連絡ください。』

住所に連絡先まで丁寧に送付する。
事が深くなり、結果逃げ出すようなことになれば個人情報の露出は避けたいところ。
しかし、そもそも自宅に招き入れる以上中途半端に情報を隠す方が怪しまれる。

そう考えれば、インタビュー内容そして撮影内容（合意不合意含む。）をネタに、実害を被りさえしなければ通報するまではいかない、程度に留めるところが妥当と言えそうか。

「ふう…。
久しぶりだな…、来客は…。
期間が開くと少し緊張してしまう…、それは相手も同じか…。これはこれで心地いい。

さて…、どんな話が聞けるのか。
どんなものが見れるのか…、どんな行為を楽しめるのか…。」

事務所としても使っている自宅。
本当に自宅を事務所として使っているだけ、本来見かける事務所のように業務デスクがあるわけでも、何台もPCがプリンターがと存在しているわけではない。

築数十年の少し古めの戸建てを購入し、多少手を加えた程度。
明らかにわかるようにデスク脇の少し離れた位置にビデオカメラを設置。
座高に合わせて上下に一調節可能。
そして、その存在感のあるビデオカメラを隠れ蓑に、部屋の数か所に小型のカメラも設置。
当然、テーブルの裏面にも設置している。
余計な物を持って来させないのは、万が一にでも物が落ち、テーブルの下に視線が行くことを防ぐため。

何かを記入させる予定もない。
あくまでインタビューであり、取材。
何かするのもするのも全てこちら。

当然手元のノートPCも常に撮影モードで動いている。


「さぁ…いつでもお越しください…。坂口結奈…ちゃん。」

『ありがとうございます。
　確認しました。市内にお住まいとは思いませんでした。
　では当日よろしくお願いします。』

同市らしい。広い市とはいえ、意外と近い所に住んでいるのかもしれない。

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11:40‥

昼頃‥と書かれただけで時間指定はない。
普通に考えれば、そろそろだろう。常識的に感じさせる結菜なら尚更。

11:50‥

一度応募があれば、基本的にはこうやって事はトントン拍子に進んでいく。珍しい募集内容とはいえ、一度掴んでしまえば誘致は意外と容易かった貴方。
制服‥　何か部活動だろうか？‥

ピンッ!ポー!‥ン‥

11:55

インターホンが、鳴った‥

ヴーン‥

モニターには、制服姿の女の子が玄関前に立っている映像が映っている。
‥間違いないだろう‥

5分前‥やはり律儀。