元夫との再開

ある日、街で千里に似た女を見掛けて
俺は、連れの女に用事が出来たと言い、千里の後を追った。

そして、
おい！千里
と、声を掛けると振り返った。

やっぱり千里だよな？
お前には合わす顔ないけどな
色々と、すまなかったな。

ああ、さっきの連れと、今は一緒に暮らしてるんだぁ。
でもな、最近になって、お前の事が気になっていたんだ。
だから、声掛けたんだけどな
今、少し時間あるか？お前が嫌じゃなかったら話せないか？

やっぱり喜一さんなの？
でも、お連れの女性大丈夫？私、今は別のアパートに住んでいるの喜一さんと暮らしていた所より部屋数の少ない所だけど独り暮しには狭くて良いから。

家、近くだけど来ますか？
お話くらいなら。

千里！少し、痩せたな
手を握り、千里をみつめながら

そうか、この辺に住んでるんだぁ
一人暮らしにはって、千里…
いいのかい？元亭主と言っても、今は他人だぞ
それに、こんな俺とは二度と会いたくなかったんじゃないか？
お前がいいなら、俺は、嬉しいよ！

その場で抱き締めたかったが、人目もあり
ぐっと堪えて、握る手に一層力が入った。

千里の家まで、このまま手繋いでていいかい？

そうね少し痩せたかもしれないわね。喜一さんには逢いたかったけど逢わないほうが良かったのかもと思います。
だって嬉しくてしかたなくて。

お仕事？パートで働いているわ、それと昔、喜一さんがバイトに行け！と言われたお店の店長さんからヘルプの連絡があれば、お口でオチンチン舐めて生活の足しにしているの。

アパートはここの1階よ。
(部屋を開けると男が出入りしている様子はなく喜一さんの物が置いてあります)

ごめんなさい、下着は室内干しにしているの。喜一さんから渡された下着は外に干せないし大分古くなってしまって、でも他の下着を購入するのも、喜一さんから渡された下着でないと。

本当かい？千里
そう言ってもらえると俺も嬉しいよ！
そうだなぁ…
俺も、ずっと
お前が気になっていたよ。会いたくて仕方ない時も度々。でも、連絡の取りようもないし
だから、今は
たまらず、ギュット！抱き締めてしまい

ここかぁ
千里！お邪魔するよ

部屋に入ると、見覚えのある物や俺との写真が目に入った。
そして、俺が買ってあげた下着やセクシーランジェリーも干されていて

千里！お前…
千里！付き合ってる男とか居ないのか？
しかも、何でまだ
こんな下着着けてるのか？
なつかしいと言うか、昔を思い出すなぁ