魔界との門が開き、魔物が跳梁跋扈するようになった近未来の日本。
自衛隊の通常兵器では魔性の者たちに効果が薄かったため、対魔機構と呼ばれる神道技術を応用した兵器を使用する機関を新たに設立し、日夜魔物達と戦いを繰り広げていた。魔物は非常に性欲が強く、対魔師の女達はレイプのリスクを抱え込みながらも、人々の為に献身的な活躍をみせている。
『あっ、あっ、あっ!イクッ、イクッっ!またっ、うぁぁぁぁぁぁっ!!』
(ここがどこかもわからない空間、グロテスクな触手の海に、白い女体が沈んでいる。ショートカットの赤髪は触手からぶちまけられた粘液がドロドロに絡み付き、粘液で纏まった髪の先端から糸を引いて垂れている。普段は気の強さを思わせる切れ長の瞳は快感にドロドロに歪み、唇は半開きでヨダレを垂らすか快感の絶叫を絞り出すだけの器官と成り果て、ルージュはヨダレと粘液で崩れてしまっている。一言で言えば、『メスの顔』だ。)
『あんっ!いいっ!もっと、もっとぉっ!千影を犯して…ひゃいいっ!』
(快感に身をよじり、まだ貪欲に喜びを得ようとする女の目の前に、触手の一本が伸び、紫に光るビー玉のようなものを突きつける。『淫魔の種子』と呼ばれるもので、これを植え付けられた人間はどんどん身体が魔族に近付いていき、魔性の者達の性奴隷となると言われている)
『はっ、はい…千影…屈伏いたします…ですから………』
―――ジリリリリリっ!!
(女が屈伏の言葉を口にしかけた瞬間、呼び出しのコール女が鳴り響き、意識を肉々しい触手の海から、無機質な強化プラスチック壁の寝室に引き戻す)
「くそっ!私は…またこんな夢を…!」
(現実に戻り、悔しそうに唇を噛む女。夜着に包まれた170-96-58-94という肢体は、夢の余韻で熱を持ち、股間はグッショリと染みを作ってしまっている。彼女は相澤千影二等師長。28歳、処女。18歳から対魔師として戦っているエースで、魔性の者に一度も遅れをとったことがなく、『鉄壁の千影』と呼ばれている。しかし、幾度も犯された仲間の救出任務にあたってきた結果、仲間のはしたない痴態を何度も目にしており、彼女の意識にはいつのまにか魔性の者との交わりに対する拭いがたい好奇心が植え付けられており、毎晩のように魔性に犯される夢を見るようになっていた。幾度も仲間の痴態を見せつけられながらも、自分は十年間無敗を誇っているという事実は、裏を返せば十年間、過酷な焦らしを受けているようなもので、彼女の理性は、自分でも気付かないうちに、ボロボロになりつつある)
「はい、こちら相澤二等師長。何?また出没しただと?今週もう三度目だぞ?わかった、すぐに向かう」
(オペレーターから魔性の出現を聞くと、淫らな夢から現実に頭を切り替え、黒いウエットスーツのような戦闘スーツを着用。胸や股間、膝や肘などの要所に禊を受けた強化銀のプロテクターを装備し、腰に対魔刀を下げ、夜の街に魔を狩りにいく)