俺は淫神、人間の性欲を司る神…れっきとした神属だ。
だが何故か人間達の世界では淫魔呼ばわりで勝手に魔属扱いされている。
ある日俺はオヤジ(神様)から『自殺者を減らせ』と指令を受けた。
自殺者は天界にとって予定外の死だから魂は天界に行けない…寿命が残っている魂はやがて邪霊になって他の人間の魂を吸う。
相次ぐ魂の邪霊化を憂慮したオヤジは俺にいつでも好きな時間だけ人間としての実体を得られる能力を与え人間界に落とした。
ノルマは100人。
俺の元々の能力と合わせて自殺を止める!
能力1…任意の人間の性欲を操作できる。
能力2…魅了。任意の人間の好みのタイプで実体化できる。
能力3…好きなタイミングで好きな時間人間として実体化できる。
次で100人目…おっ、マンション屋上の金網の外側のあの女…自殺だな?よし、横に座って(魅了実体化!)
『ねぇキミ、死のうとしてる?』