散々遊んで、遊園地の風景がだんだん薄暗くなってきた頃。
彼は何気なく、「観覧車行こうか」と言いました。
私は、それを聞いた途端、胸がドキドキして止まらなくなって…
うつむいたまま、小さな声で、「そうだね…」と言うことしか
できませんでした。
私は大学2年生、彼は、ちょっとS傾向のある12歳年上の会社員です。
遊びで入った出会い系サイトのオープンチャットで意気投合して、
二ヶ月ほどメールでやり取りや写真交換をして、
彼の休みに合わせていよいよ会う事になりました。
駅のホームで待ち合わせ、かねてから約束していた遊園地へ。
彼は、メールやチャットで話していたときよりもっと楽しい人で、
年が離れていることもあって、お兄さんぽく振舞って、
私に優しくしてくれました。
いろんな乗り物に乗りまくって、あっという間に楽しい時間が過ぎ、
気付けば辺りは既に暗くなりだす時間でした。
薄暗闇の中で彼に言われたひと言に私が反応してしまったのは、
以前にチャットで、「遊園地で遊ぶときには、観覧車の中で
帰蝶にいっぱいイヤラシイ命令してあげる」と言われたからです。
俯いて赤くなっている私の手を引いて、彼は観覧車の方へ歩き出しました。
係員が「ごゆっくり」とドアを閉めてからも、私は何も言えずに、
なんとなく彼から目を逸らしていました。
私、どうなっちゃうんだろう、と言う期待と不安で、心臓はバクバク
鳴りっぱなし。
と、私の向かいに座っていた彼が、スッと私の横に座りなおしました。
はっと気付いた時には彼の顔が間近にあり、大きな手のひらは太ももの
上にありました。