父親の会社の経営不振。持ち堪える体力も尽きて倒産寸前。
在る投資家の方からの救いの手が差し伸べられて、会社は存続する事が出来たのでした。
以前より我が家に出入りして来ていた初老の男性でした。
奥さんを亡くされて独り身の方。何時も私を見据える視線に何か不安を感じていたのでした。
以前より、私を嫁に欲しいと両親に申し出ていた投資家の男性なのでした。
勿論、両親も私も断り続けていたのでした。
然し、会社経営の危機に際して、父親の苦労を見るに見兼ねた私は結婚の申し出を承諾せざるを得ませんでした。
当時24歳の私。夫となるお相手は62歳。私の父親よりも年上の男性でした。
両親と私が、男性との歳の差だけが結婚反対の理由であったのではありません。
家に訪問して来ては、遠慮会釈なく露骨な話題を放って来るのでした。
聞かされる話しに、両親も私も顔から火の出る程の恥ずかしさに悩まされたものでした。
そして嫁入り、覚悟はしていたと言いえ、現実の厳しさに泣き崩れた私でした。
家で聞かされていた通りの現実が、其処にはありました。
全裸で縛られての床入りでした。初めての男性を受け入れる私には地獄の夜となりました。
その日から20年が瞬く間に過ぎて行きました。40歳も半ばになった私です。
過去の厳しい調教と躾けに、涙の無い日はありませんでした。折檻の日々に泣いた私でした。
でも、被虐の歓び、女の悦びを教えてくださった夫にいまでは感謝しています。
いまでも毎夜、縄付きの床入りで狂わされています。
体力の衰えが目立ってきた夫。代わりに淫指の責めに「堪忍して」と言葉を漏らしている私です。
その後は、心を込めてのお口のご奉仕で、お返しして、喜んで頂いています。
女の幸福とは、その男性に縛られて独占される喜びの中にあるものだと気付きました。