ベッドに服のまま横たわりこちらに視線を投げてきた彼女の目は、
誘うような、挑戦するような、蠱惑的な瞳。
なぜ、そんなに不安なんだい。
強がらなきゃいけないことなんて、今、この場には、何もないのに。
言葉ではなく、指と舌で彼女の身体にゆっくりと語りかけ、隠された緊張を少しづつほぐしていく。
語りかけるにつれ、彼女の口から甘い声が洩れ始め、彼女の身体が潤い始める。
そう、こうして欲しかったんだろう。
知ってたよ。
彼女の身体が熱く波打ち、ため息が声にならない求めを示す。
そうか、もう我慢できないんだ。
彼女の耳元に囁きながら、ゆっくりと分け入る。
官能に彼女が白い喉笛をのけ反らせる。
ゆっくりと動き始めると、せつない声をあげながらこちらの目に視線を絡ませてくる。
その目は何かを訴え、何かを求め、何かの許しを請う瞳。
さっきまでの強がりはあっさりと消し飛ばされ、ただただあるのは女になった目。
ほらね、強がることなんて何もないだろう?
強がっても、無駄だとわかったかい。