先日知人達と飲みに出かけた時、入ったお店と同じビルの中に、私がまだノーマルだった頃にお付き合いしていた方と行っていたお店がある事に気がつきました。
何年も前ですが、当時は手を繋ぎ、イチャイチャしながらデートをし、キスを交わし、抱き合い、そして耳もとで甘い言葉を囁かれながらのセックス…
「パイパンなんて考えられない」と言う程、ノーマルな男性でした。
いつの間にか疎遠になり、男性に新しい彼女ができたらしい、と風の噂を耳にした頃、私は大飼い主に誘われ奴隷になりました。
今やノーマルだった頃とは程遠い、甘いキスも抱擁も囁きもない、厳しい日々。
あるのは命令と辱しめと苦痛です。
けれどそれが今の私にとって一番甘く、ノーマルだった頃とは比較にならない程の凄まじい快楽をもたらします。
もう戻る事のない世界をほんの一瞬、思い出し、鏡越しの尻に残る痣を見ながら、幸福感に浸るのでした。